(AM) NYダウが2週間ぶりの高値。米景気対策法案は27日にも成立か

2020/03/27 09:13

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・主要国株価の動向。米景気対策への期待は継続するか
・27日、南アフリカの格付け発表。格下げされれば、ランドに対して下押し圧力が加わりそう
・S&Pがメキシコの格付けを引き下げ

(欧米市場レビュー)

26日欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は109.165円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.10557米ドル、豪ドル/米ドルは0.60855米ドル、NZドル/米ドルは0.59824米ドルへと上昇しました。米国の新規失業保険申請件数が328.3万件と、市場予想(100.0万件)以上に前週の28.1万件から急増し、過去最多を記録。米ドル安材料となりました。

(本日の相場見通し)

NYダウは26日、3営業日連続で上昇し、前日比1351.62ドル(6.38%)高の22552.17ドルで取引を終了。23日の直近の安値(終値ベース)の18591.93ドルから21%上昇しました。米上院(議会)は25日、2兆米ドル規模の景気対策法案を可決(賛成96、反対0)。景気刺激策が成立に向けて進展し、ダウの上昇材料となりました。

景気対策法案は下院が可決し、トランプ米大統領が署名すれば成立。ペロシ下院議長は「法案は27日に採決し可決されるだろう」と述べ、トランプ大統領は「法案が議会を通過すればただちに署名する」との姿勢を示しています。法案は27日にも成立する見通しです。

目先は米国の景気対策法案の早期成立への期待が、NYダウなど主要国の株価を引き続き支えそうです。株価が上昇すれば、リスク回避の動きが後退し、米ドルが弱含むとみられる一方、豪ドルNZドルは堅調に推移しそうです。

ただし、足もとの株価の上昇は、巨額の景気対策への期待が先行している感もあります。4月以降に発表される米国の経済指標は軒並み悪化するおそれがあり、その場合には株価は再び下落基調となる可能性があります。株価について楽観は禁物かもしれません。

本日(27日)、ムーディーズ(米格付け会社)が南アフリカの格付けを発表する予定です。ムーディーズにおける南アフリカの現在の格付け(外貨建て長期債)は、投資適格級最低の“Baa3”。格下げされれば、南アフリカの格付けは3大格付け会社(S&P、ムーディーズ、フィッチ)のすべてで“ジャンク(投機的)”となります。南アフリカから資金が大規模に流出するとの懸念が強まり、ランドに対して下押し圧力が加わる可能性があります。

S&P(米格付け会社)は27日朝(日本時間)、メキシコの格付けを引き下げました。「新型コロナウイルスの感染拡大や原油価格の急落による衝撃が、すでに軟調なメキシコ経済を一段と悪化させる」と指摘。外貨建て長期債務の格付けを“BBBプラス”から “BBB(ジャンクから2つ上)”へ1段階引き下げ、見通しは“ネガティブ(弱含み)”としました。S&Pによる格下げを受けて、メキシコペソが反落。格下げが引き続き材料となり、ペソは上値が重い展開になる可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

topへ