(AM) 原油価格が3日続伸し、カナダドルやメキシコペソが上昇

2020/03/26 09:02

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・原油価格や主要国株価の動向。米国の景気刺激策への期待は持続するか
・本日26日、英中銀が金融政策を発表。現状維持になりそう

(欧米市場レビュー)

25日欧米時間の外為市場では、カナダドルメキシコペソが堅調に推移。一時、カナダドル/円は78.427円、メキシコペソ/円は4.638円へと上昇しました。原油価格が上昇し、産油国の通貨であるカナダドルやペソの支援材料となりました(*後述)。

ユーロも堅調。一時、ユーロ/米ドルは1.08909米ドル、ユーロ/円は121.101円へと上昇しました。ドイツ下院(議会)が憲法で定められた債務上限規定の停止を認め、1560億ユーロの補正予算を可決。ドイツ議会が景気刺激策の成立に向けて前進し、ユーロを押し上げました。

(本日の相場見通し)

原油価格の代表的な指標である米WTI原油先物は25日、0.48ドル(2%)高の1バレル=24.49ドルで取引を終了。3営業日連続で上昇しました。2兆米ドル規模の景気刺激策をめぐり、トランプ米政権と与野党の議会指導部が合意。“新型コロナウイルスの感染拡大による米経済への悪影響が緩和され、原油需要の落ち込みも和らぐ”との観測が、WTI原油先物の支援材料となりました。

原油価格の上昇は、カナダドルメキシコペソなど産油国の通貨にとってプラス材料です。世界景気の先行き懸念はあるものの、目先は米国の景気刺激策への期待に支えられ、原油価格は底固く推移する可能性があります。その場合、カナダドルやメキシコペソは底固い展開になりそうです。メキシコペソ/円の目先のメドとして、下値が4.331円(過去最安値)、上値は4.994円(3/13高値)が挙げられます。カナダドル/円は下値が76.654円(3/25安値)、上値は79.359円(3/6高値)がメドになりそうです。

引き続き、主要国の株価動向にも注目です。NYダウは25日、前日比495.64ドル(2.39%)高の21200.55ドルで取引を終了。2兆米ドル規模の景気刺激策をめぐり、トランプ米政権と与野党の議会指導部が合意したことが好感され、ダウの上げ幅は一時1300ドルを超え、22000ドル台を回復する場面がありました。

今回の景気刺激策の規模(2兆米ドル)は米国のGDP(国内総生産)の約1割に達し、2008年のリーマン・ショック後の刺激策の規模(7000億米ドル)を大きく上回ります。米国の大規模な景気刺激策への期待感に引き続き支えられ、NYダウなど主要国株価は堅調に推移する可能性があります。その場合、リスク回避の動きが後退し、円や米ドルが弱含みそうです。クロス円は上値を試す展開が予想される一方、米ドル/円は明確な方向感が生まれにくいかもしれません。米ドル/円の目先のメドとして、下値が110.091円(3/24安値)、上値は112.183円(2/20高値)が挙げられます。

本日(26日)、BOE(英中銀)が金融政策を発表します(日本時間21:00)。BOEは19日に臨時会合を開き、0.15%の利下げ(政策金利を0.25%から0.10%へ)や資産買い入れプログラムの規模の2000億ポンド拡大(総額4400億ポンドから6450億ポンドへ)を決定しました。今回は金融政策の現状維持を決定するとみられ、その通りになれば市場に大きな反応はなさそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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