(AM) 日銀が本日正午から緊急会合開催

2020/03/16 09:27

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米FRB、カナダ中銀、NZ中銀が緊急利下げ
・米国は英国やアイルランドも入国制限の対象へ。ドイツはフランスなどとの国境を封鎖
・日銀会合では追加緩和を決定か。追加緩和の内容、そして本日開催のユーログループの結果に注目

(欧米市場レビュー)

13日欧米時間の外為市場では、の全面安の展開。一時、米ドル/円は108.453円、ユーロ/円は120.269円、豪ドル/円は67.687円へと上昇しました。NYダウが大幅高となり、円安材料となりました。NYダウの終値は前日比1985.00ドル(9.36%)高の23185.62ドルでした。

BOC(カナダ中銀)は0.50%の緊急利下げを決定。政策金利を1.25%から0.75%に引き下げました。

カナダ議会は、NAFTA(北米自由貿易協定)に代わる新協定USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)実施法案を承認。カナダ総督は近く法案に署名し、それをもってカナダの批准手続きは終了します(米国とメキシコはすでに批准手続きを終了)。USMCAは3カ国が批准を通知してから約3カ月後に発効します。

(本日の相場見通し)

先週金曜日(13日)から16日朝にかけて、以下のように主要国中銀が相次いで緊急利下げに踏み切りました。

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BOC(カナダ中銀)は13日、臨時会合を開催し0.50%の利下げを決定。政策金利を1.25%から0.75%へ引き下げました。利下げは3月4日の定例会合(0.50%の利下げ)に続き、今月2回目です。

FRB(米連邦準備理事会)は15日、臨時のFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催。政策金利を1.00%引き下げる(1.00~1.25%から0~0.25%へ)とともに、債券の買い入れを再開することを決定しました。FRBは3日に緊急利下げを実施したばかりです。*本日16日の『ファンダメ・ポイント(【緊急版】FRBが再び緊急利下げ、「ゼロ金利」へ)』をご覧ください。

RBNZ(NZ中銀)は16日、臨時会合を開催し0.75%の利下げを決定。政策金利を1.00%から過去最低の0.25%へ引き下げました。利下げは2019年8月以来。3月25日の定例会合を待たずに利下げに踏み切りました。
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16日朝の外為市場では、円高が加速し、米ドル/円は一時105円台へと下落。クロス円も総じて値を下げました。FRBやBOCは今月2回目の利下げであり、新型コロナウイルスが世界経済に与える打撃の深刻さが市場で意識されたのかもしれません。

また、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、各国で人の移動を制限する動きが広がっていることも、市場のリスク回避姿勢を強めている一因と考えられます。米国は14日、「英国とアイルランドも入国停止措置の対象とする」と発表。ドイツは15日、「フランス、オーストリア、ルクセンブルク、デンマーク、スイスとの国境を16日から封鎖する」と表明しました。

市場は引き続き、新型コロナウイルスへの各国(政府、中銀)の対応主要国株価の動向へと向かうとみられます。

本日(16日)、日銀が正午(日本時間)から緊急会合を開き、ユーログループ(ユーロ圏財務相会合)開かれます。日銀はおそらく追加緩和に踏み切りそうです。一方、ユーログループについては、大規模な財政出動で合意できるかが焦点になりそうです。

日銀会合やユーログループで世界経済をめぐる懸念を緩和させるような決定が下されれば、リスク回避の動きが後退し、米ドル/円クロス円は底堅く推移する可能性があります。ただ、日銀会合などが市場を失望させるような結果になれば、米ドル/円やクロス円は下げが加速する可能性があり、要注意です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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