(AM) メキシコペソが対米ドルで過去最安値を記録

2020/03/13 09:12

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・NYダウは12日に大幅安。過去最大の下げ幅を記録し、下落率は1987年以来の大きさ
・主要国株価がさらに下落すれば、リスク回避の動きが一段と強まる可能性あり
・リスク回避や原油安がメキシコペソ下落の要因
・ペソが反発に転じるにはリスク回避の動きが後退し、また原油価格が下げ止まる必要がありそう

(欧米市場レビュー)

12日欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は106.056円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.10537米ドル、豪ドル/米ドルは0.62029米ドルへと下落。豪ドル/米ドルは2008年11月以来、11年4カ月ぶりの安値を記録しました。金融市場が混乱していることで、“保有資産の現金化による米ドル買い需要”との観測があります。

ECB(欧州中銀)は定例理事会を開き、量的緩和の規模拡大(2020年末にかけて1200億ユーロの債券を追加購入)を決定する一方、利下げは見送りました。

(本日の相場見通し)

NYダウは12日、前日比2352.60ドル(9.99%)安の21200.62ドルで取引を終了。下げ幅は過去最大となり、また下落率は1987年10月19日のブラックマンデー(22.61%)以来の大きさです。トランプ米大統領が11日、「英国を除く欧州から米国への入国を13日より30日間停止する」と表明したことで、世界経済に対する懸念が強まりました。

主要国の株価動向には引き続き要注意です。主要国株価が一段と下落した場合、リスク回避の動きが強まる可能性があります。リスク回避は米ドル高や円高要因となり得る一方、豪ドルやNZドル、新興国通貨にとってはマイナス材料です。豪ドル/米ドル豪ドル/円の目先の下値メドとして、それぞれ0.60100米ドル(2008/10安値)や61.040円(2009/3安値)が挙げられます。

***

メキシコペソは12日、対米ドルで過去最安値を記録しました。ペソ安の背景には、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって市場でリスク回避の動きが強まっていること、そして原油安があります。リスク回避は新興国通貨であるメキシコペソに対する下押し圧力となり、またメキシコは産油国であるため原油価格の下落はペソにとってマイナス材料です。ペソは引き続き軟調に推移する可能性があります。ペソが反発に転じるには、リスク回避の後退や原油価格の下げ止まりが必要と考えられます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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