(AM) NYダウが過去最大の下げ。主要国株価や原油価格に注目

2020/03/10 08:59

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・原油価格や主要国株価は下げ止まるか。一段安になれば、米ドル/円やクロス円はさらに下落する可能性あり
・メキシコ中銀はペソの下支え措置を強化し、また「必要なら追加措置を講じる」と表明

(欧米市場レビュー)

9日欧米時間の外為市場は、オセアニア時間から東京時間にかけて加速した円高は一服。比較的落ち着いた値動きとなり、おおむね米ドル/円は102円台前半、ユーロ/円は116円台後半、豪ドル/円は67円台で推移しました。NYダウは大幅に下落したものの、ダウ先物が事前に大幅安で推移していたことからダウの下落は想定できたためか、外為市場の反応は限定的でした。

BOM(メキシコ中銀)は「為替ヘッジプログラム(*)の規模を200億米ドルから300億米ドルへと拡大する」と発表し、規模拡大の理由を「外為市場の秩序ある取引を維持するため」と説明。また、「通貨委員会(BOMと財務省で構成)は外為市場の状況を引き続き監視し、必要なら追加措置を講じる」と表明しました。メキシコペソは対米ドルで過去最安値圏にあります。*為替ヘッジプログラム・・・外貨準備を使わずにメキシコペソを下支えするためのプログラム

(本日の相場見通し)

NYダウは9日、前営業日(6日)比2013.76ドル(7.79%安)の23851.02ドルで取引を終了。1日の下げ幅としては、過去最大を記録しました。新型コロナウイルスをめぐる懸念に加え、原油価格が大幅に下落し、ダウに対する下押し圧力は一段と強まりました。

*NYダウのテクニカル分析は、本日10日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

引き続き、原油価格主要国株価の動向が材料になりそうです。

原油価格は一段と下落する可能性があります。OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非加盟主要産油国による協調減産が3月末で終了することを受けて、サウジアラビアは4月から増産し、原油の公式販売価格を引き下げる計画。他の主要産油国もサウジアラビアに追随する可能性があるためです。原油価格が一段と下落する場合、豪ドルやカナダドルなど資源国通貨は軟調に推移しそうです。

主要国株価が下落すれば、リスク回避の動きが強まり、円高が進む可能性があります。米ドル/円クロス円は下値を試す展開が想定されます。株価が大幅に下落するようなら、米ドル/円100.000円(心理的節目)に近づくかもしれません。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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