(AM) 米ドル/円やクロス円が急落。米ドル/円は3年4カ月ぶり安値

2020/03/09 09:04

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・「OPECプラス」の協調減産協議の決裂や産油国間の価格競争への懸念から、原油価格が急落
・原油安やNYダウ先物の下落を受け、市場はリスク回避の動きが加速
・原油価格や主要国株価が一段と下落すれば、リスク回避はさらに強まりそう

(欧米市場レビュー)

6日欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は104.967円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.13519米ドル、豪ドル/米ドルは0.66534米ドル、NZドル/米ドルは0.63686米ドルへと上昇しました。米国の長期金利(10年債利回り)の低下やFRB(米連邦準備理事会)の追加利下げ観測が、米ドルの重石となりました。

(本日の相場見通し)

9日(東京時間)早朝、米ドル/円クロス円は先週金曜日(6日)のNY終値から下方に乖離(窓あけ)して始まりました。新型コロナウイルスの感染拡大や、原油価格やNYダウ先物が急落し、リスク回避の動きが強まりました。原油価格の代表的な指標である米WTI先物は時間外取引で一時、1バレル=30ドルへと下落。6日の終値は41.28ドルでした。

原油価格が急落した理由は、6日の「OPECプラス」による協調減産の協議が決裂したことが挙げられます。協議が決裂したことを受け、既存の協調減産(日量210万バレル)は3月末をもって失効。4月から各国は枠にとらわれることなく、自由に生産可能となります。また、サウジアラムコ(サウジアラビアの国営石油会社)が原油の公式販売価格を引き下げました。それらにより、産油国各国はシェアの維持に向けて増産や価格競争を行うとの観測が浮上しました。

NYダウ先物は今朝(日本時間)急落。新型コロナウイルスの感染が米国内で拡大していることや原油安が下押し圧力となり、ダウの下げ幅は一時1100ドルを超えました。

引き続き、新型コロナウイルスの感染状況に関する報道原油価格や主要国株価の動向に要注意です。原油価格や主要国株価が一段と下落した場合、リスク回避の動きはさらに強まり、米ドル/円クロス円は下がる可能性があります。米ドル/円101.180円(2016/11安値)が目先の下値メドになりそうです。

*「メキシコペソ/円」のテクニカル分析は、本日9日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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