(PM) 南アフリカ経済はリセッションに。格下げの可能性高まる

2020/03/05 15:00

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・南アフリカは2四半期連続でマイナス成長。景気の低迷が改めて浮き彫り
・GDPの弱い結果を受け、ムーディーズは南アフリカを格下げする可能性あり
・ムーディーズが格下げすれば、南アフリカの格付けは3大格付け会社すべてで“ジャンク”に

3日、南アフリカの2019年10-12月期GDP(国内総生産)が発表され、結果は前期比年率マイナス1.4%でした。7-9月期(マイナス0.8%)に続いてマイナス成長となり、南アフリカ経済は定義上のリセッション(景気後退)に陥りました。リセッションは、2018年以降2回目。12月に行われた9日間の計画停電が成長の足を引っ張りました。

10-12月期GDPの弱い結果を踏まえ、ムーディーズ(米格付け会社)は3月27日の見直しで南アフリカを格下げするかもしれません。景気の低迷によって税収が落ち込むことで、財政赤字や政府債務が増大する可能性があるためです。ムーディーズは3大格付け会社の中で唯一、南アフリカに対して投資適格級の格付けを付与しています(ただし、投資適格級最低の“Baa3”)。

FRB(米連邦準備理事会)による緊急利下げ主要国株価の反発により、南アフリカランドはここ数日、対米ドルや対円で持ち直しつつあります。しかし、ムーディーズによる格付け発表が近付くにつれて、市場で格下げの可能性が意識されれば、ランドに対して下押し圧力が加わりそうです。


(出所:リフィニティブより作成)


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


topへ