(AM) 主要国中銀の協調利下げ観測浮上

2020/03/03 08:57

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・G7財務相、中央銀行総裁は本日3日、緊急の電話会議を開催する予定
・G7電話会議を受けて協調利下げ観測が一段と高まれば、リスク回避の動きが後退しそう
・RBA(豪中銀)は本日の会合で利下げ決定か

(欧米市場レビュー)

2日欧米時間の外為市場では、が軟調に推移。一時、米ドル/円は108.528円、ユーロ/円は120.699円、豪ドル/円は71.133円、メキシコペソ/円は5.571円へと上昇しました。NYダウが反発したことでリスク回避の動きが後退し、円安圧力が加わりました。NYダウは2日、前営業日(2/28)比1293.96ドル(5.09%)高の26703.32ドルで終了。ダウの反発は8営業日ぶりで、1日の上げ幅としては過去最大を記録しました。主要国中銀による協調利下げへの期待がダウを押し上げました。

(本日の相場見通し)

市場では、世界経済を下支えするため“主要国の中銀が協調して利下げを行う”との観測が高まっています。パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長は2月28日、「FRBは景気の下支えに向けてあらゆる手段を活用しながら適切に対応する」との声明を発表。ラガルドECB(欧州中銀)総裁は3月2日、「ECBには適切かつ的を絞った措置を講じる用意がある」と表明し、またBOE(英中銀)の報道官も同日、「BOEは英財務省や他国の当局と緊密に連携している」と語りました。

G7(主要7カ国)の財務相・中央銀行総裁は3日に緊急の電話会議を行い、新型コロナウイルスの感染拡大による経済的な悪影響を抑制するための対応策を協議する予定です。電話会議は日本時間午後9時から始まるもようです。

市場の関心は“G7電話会議でどのような対応策が打ち出されるのか”へと向かうとみられます。G7が市場の協調的な利下げへの観測を強める結果になれば、リスク回避の動きが後退し、米ドル/円クロス円は堅調に推移する可能性があります。一方、G7が期待外れの結果に終われば、米ドル/円やクロス円は下値を試す展開になりそうです。米ドル/円の目先のメドとして、上値が109.000円(心理的節目)、下値は107.212円(3/2安値)が挙げられます。

本日はまた、RBA(豪中銀)が政策金利を発表します(日本時間12:30)。コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて市場は利下げを確実視しており、利下げ幅は0.25%の見方が有力です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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