(PM) 豪中銀の2月利下げの可能性は一段と低下!?

2020/01/29 15:12

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・豪失業率が改善したうえ、豪総合CPI上昇率と基調インフレ率はわずかに加速
・RBA(豪中銀)は2月の会合で利下げを見送りそう
・RBAの利下げ観測の後退は豪ドルにとってプラス材料であり、豪ドルへの下押し圧力は緩和するかも

豪州の10-12月期CPI(消費者物価指数)が本日(29日)発表され、結果は以下の通りでした。

<CPIの結果>
・総合CPI:前年比+1.8%
・トリム平均値:前年比+1.6%
・加重中央値:前年比+1.3%
・基調インフレ率(トリム平均値と加重中央値の平均):前年比+1.45%

RBA(豪中銀)は2019年に3回の利下げ(6月、7月、10月)を実施。今後については“必要なら追加利下げを行う”との姿勢です。

総合CPI上昇率や基調インフレ率はいずれも、RBA(豪中銀)のインフレ目標(+2~3%)の下限を依然として下回っており、追加利下げが今後必要になる可能性を示しています。

一方で、10-12月期のCPI上昇率や基調インフレ率はわずかとはいえ、7-9月期の+1.7%や+1.4%から上昇率が加速。また、12月の豪失業率(23日発表)は5.1%と、11月の5.2%から低下(改善)しました。そのため、RBAは2月4日の次回会合で追加利下げを見送りそうです。

市場では、RBAの2月の利下げ観測が一段と後退しており、OIS(翌日物金利スワップ)によると、市場が織り込む利下げの確率は約10%(29日14時時点)。利下げの確率は23日の豪雇用統計前には約5割、28日時点は3割程度でした。RBAの利下げ観測の後退は、豪ドルにとってプラス材料と判断できます。

新型コロナウイルスの感染拡大によって中国景気をめぐる懸念が高まっており、豪ドルに対して下押し圧力が加わりやすい地合いです(中国は豪州最大の輸出先であるため)。新型コロナウイルスに関する報道には引き続き注意が必要ですが、今回のCPIの結果によって豪ドルに対する下押し圧力は緩和するかもしれません。


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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