(AM) 米ドル/円は108円台前半を試す可能性も!?

2020/01/28 08:35

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・新型肺炎に対する懸念から市場はリスク回避の動きになりやすいとみられる
・日米欧の株価が一段と下落した場合、リスク回避はさらに強まりそう

(欧米市場レビュー)

27日欧米時間の外為市場では、が強含み。一時、米ドル/円は108.817円、ユーロ/円は119.897円、豪ドル/円は73.545円、NZドル/円は71.177円、メキシコペソ/円は5.733円へと下落しました。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大への懸念から引き続きリスク回避の動きが強まっており、円高材料となりました。

(本日の相場見通し)

新型肺炎の感染拡大に歯止めはかかっておらず、また人の移動の制限によって中国経済に悪影響を与えつつあります。

中国政府は24日から国内への、27日から国外への団体旅行を禁止。米国務省は27日、中国への渡航警戒レベルを「注意の強化」から1段階引き上げて「渡航の再検討」としました。「渡航の再検討」は4段階の警戒レベルのうち上から2番目です。

新型肺炎の感染拡大やそれが世界経済に与える影響への懸念から市場は引き続きリスク回避の動きになりやすいとみられます。日米欧の株価の下落も加われば、米ドル/円クロス円には一段の下押し圧力が加わりそうです。米ドル/円200日移動平均線を下回り、108.000円(心理的節目)に迫るかもしれません。200日MAは27日時点で108.492円水準に位置します。

豪ドルNZドルは、投資家のリスク意識の変化を反映しやすいという特徴があります。そのうえ、豪州やNZは中国と経済的な結びつきが強く、そのため両国経済は中国景気の影響を受けやすいという特徴もあります。新型肺炎の感染拡大は、豪ドルやNZドルにとって下押し材料です。

*NZドル/円のテクニカル分析は、本日28日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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