(AM) 米ドル/円やクロス円は一段安の可能性あり

2020/01/27 08:38

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・新型肺炎の感染がどこまで広がるのか、そしてそれが世界経済に与える影響も不明
・リスク回避の動きとなり、円高圧力が加わりやすい地合いになりそう

(欧米市場レビュー)

24日欧米時間の外為市場では、が堅調に推移。一時、米ドル/円は109.175円、ユーロ/円は120.417円、豪ドル/円は74.401円へと下落しました。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大への懸念からリスク回避の動きが強まり、円高材料となりました。

(本日の相場見通し)

中国政府は25日、国内の旅行会社に対して、国外への団体旅行を27日から禁止するように命じました。国内旅行については24日から禁止しています。

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、また中国など各国経済に今後影響を与える可能性があります。感染拡大がどこまで広がるのか、そしてそれが世界経済に与える影響が不透明な状況では、市場は引き続きリスク回避の動きになりやすいとみられ、米ドル/円クロス円は上値が重い展開が予想されます。

日米欧の株価が下落した場合、リスク回避は一段と進む可能性があります。

米ドル/円200日移動平均線(1/24時点で108.508円)より下の水準に定着すれば、心理的節目である108.000円に向けて下がるかもしれません。

***

「トランプ米大統領が29日にUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)に署名する」との報道があります。USMCAについては、メキシコはすでに批准作業を終えており、米国もトランプ大統領の署名をもって批准作業は完了。あとはカナダの批准作業が終われば、USMCAは発効します。

カナダ議会は27日に再開し、トルドー首相は29日にUSMCAの関連法案を提示する予定です。トルドー政権は自由党による少数与党政権のため、法案の可決には他党の協力が不可欠。保守党(最大野党)はUSMCAについて「内容を精査する必要がある」としており、カナダの批准作業は時間がかかる可能性もあります。

USMCAの発効のメドが立たないことがメキシコの景気低迷の一因でした。カナダ議会が承認してUSMCAの発効時期が明確になれば、メキシコ景気だけでなく、ペソにとってもプラス材料と考えられます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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