(AM) 世界景気をめぐる懸念が浮上

2020/01/24 08:59

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気への影響
・NZの堅調なCPIの結果によってRBNZ(NZ中銀)の利下げの可能性は低下か。NZドルにとってプラス材料

(欧米市場レビュー)

23日欧米時間の外為市場では、が堅調に推移。一時、米ドル/円は109.267円、ユーロ/円は120.635円、豪ドル/円は74.654円、メキシコペソ/円は5.795円へと下落しました。新型コロナウイルスの感染拡大によって世界の経済成長が抑制されるとの懸念からリスク回避の動きが強まり、円高材料となりました。

ECB(欧州中銀)は金融政策の現状維持を決定。ラガルド総裁は理事会後の会見で、“政策戦略の検証”を開始することを明らかにしました。*詳しくは、本日24日の『ファンダメ・ポイント(ECBは「戦略検証」に着手、金融政策は当面「据え置き」か)』をご覧ください。

(本日の相場見通し)

新型コロナウイルスの感染拡大が経済活動を抑制し、世界経済の成長が抑えられるとの懸念が市場で浮上しています。 “感染がどの程度拡大し、またそれが景気にどの程度影響を与えるのか?”が不透明なため、市場は事態の進展に神経質に反応しそうです。

それらがはっきりしない状況では、リスク回避の動きになりやすいとみられ、米ドル/円クロス円は上値が重い展開が想定されます。米ドル/円108.940円(1/9安値)が目先の下値メドになりそうです。

なお、中国は本日(24日)から30日まで春節(祝日)となり、延べ30億人が国内外を移動すると予想されています(春節の期間中、中国本土株式市場は休場)。

NZの2019年10-12月期のCPI(消費者物価指数)が今朝発表されました。結果は前期比+0.5%、+1.9%と、いずれも市場予想の+0.4%、+1.8%を上振れ。また、RBNZ(NZ中銀)が11月の金融政策報告で示した見通し(+0.2%、+1.6%)も上回りました。

とりわけ前年比のCPI上昇率はRBNZのインフレ目標の中央値である+2%に接近しており、そのことはRBNZの利下げの可能性が低下したことを示唆します。今回のCPIの結果は、NZドルにとってプラス材料と言えそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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