(PM) 23日の豪雇用統計が豪ドルの動向に影響!?

2020/01/21 13:45

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBA(豪中銀)の2019年の利下げは、失業率の低下を促すことが主な狙いだった
・今回の雇用統計の結果は、RBAの次回会合における重要な判断材料になりそう
・雇用統計が弱い結果になれば、RBAの利下げ観測が高まり、豪ドルが下押す可能性あり

23日、豪州の12月雇用統計が発表されます(日本時間09:30)。その結果はRBA(豪中銀)にとって政策判断の重要な材料になりそうです。RBAは賃金の伸びが加速するためには、失業率が4.5%へと低下する必要があるとみており、2019年に実施した3回の利下げは失業率の低下(改善)を促すことが主な狙いだったためです。

雇用統計の市場予想は失業率が5.2%、雇用者数は前月比1.50万人増。失業率は11月から変わらず、雇用者数は2カ月連続で増加するとみられています。

ただ、雇用の先行指標である求人広告件数は減少し続けており、雇用が伸び悩む可能性を示しています。今回の雇用統計は、市場予想と比べて弱い結果になるかもしれません。12月のANZ求人広告件数(インターネット&新聞)は前月比マイナス6.7%、前年比マイナス18.8%。前月比では12月までの5カ月間のうち4カ月で減少し、また前年比では12カ月連続で減少したうえ、12月の落ち込みは2009年10月以来の大きさでした。

RBAの次回会合は2月4日。OIS(翌日物金利スワップ)によると、市場が織り込む“利下げ”と“据え置き”の確率はほぼ五分五分であり、市場の見方は分かれています。雇用統計が弱い結果になれば、利下げ観測が高まり、豪ドルが下押すとみられます。豪ドル/米ドル豪ドル/円はそれぞれ、0.67546米ドル(2019/11/29安値)や200日移動平均線(1/20時点で74.750円)が目先の下値メドになりそうです。


(出所:リフィニティブより作成)


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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