(AM) トルコ中銀が0.75%の利下げを決定

2020/01/17 09:01

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米上院がUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)を可決
・豪ドルやNZドルは中国経済指標に反応する可能性も
・16日、米国株は史上最高値を更新。一段と上昇すれば円安が進みそう

(欧米市場レビュー)

16日欧米時間の外為市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は110.137円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.11263米ドル、豪ドル/米ドルは0.68871米ドルへと下落しました。米国の1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が+17.0と、市場予想の+3.8を上回り、8カ月ぶりの高水準を記録し、米ドルの支援材料となりました。

TCMB(トルコ中銀)は0.75%の利下げを決定。政策金利を12.00%から11.25%へと引き下げました。トルコの実質金利(政策金利から前年比のCPI上昇率を引いたもの)はプラスからマイナスへと転落したものの、利下げ発表後にトルコリラは上昇しました。

SARB(南アフリカ中銀)も0.25%の利下げを決め、政策金利を6.50%から6.25%へと引き下げました。市場は“据え置き”を予想していため、SARBの利下げを受けて南アフリカランドは弱含みました。

米上院はUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)を可決。トランプ米大統領は近く署名する見通しで、それをもって米国におけるUSMCAの批准手続きは完了します。メキシコはすでに批准手続きを終え、カナダ議会は現在閉会中で1月27日に再開する予定です。USMCAは3カ国すべての批准手続きが完了してから約3カ月後に発効します。メキシコペソは足もとで堅調に推移していることもあり、米上院のUSMCA可決に対してペソに目立った動きはみられませんでした。

(本日の相場見通し)

本日(17日)、中国の2019年10-12月期GDP(国内総生産)、12月鉱工業生産、12月小売売上高が発表されます(いずれも日本時間11:00)。それらが市場予想と異なる結果になれば、市場が反応する可能性があります。豪州やNZは中国と経済的な結びつきが強いこともあり、反応はとりわけ豪ドルNZドルで顕著になるかもしれません。豪ドル/円の目先のメドとして、上値が76.496円(2019/12/27高値)、下値は200日移動平均線(2020/1/16時点で74.792円)が挙げられます。NZドル/円73.489円(12/27高値)、72.248円(1/6高値)が上下のメドになりそうです。

中国の経済指標の市場予想は、以下のとおりです。
・GDP:前期比+1.5%、前年比+6.0%
・鉱工業生産:前年比+5.9%
・小売売上高:前年比+7.8%

本日はまた、米国の株価動向にも注目です。ダウS&P500ナスダックの主要3株価指数は昨日(16日)、いずれも史上最高値を更新しました。米国と中国が15日に貿易協議の“第1段階”の合意文書に署名したことに加え、堅調な米経済指標が好感されました。米株価が一段と上昇した場合、リスク選好の動きが強まって円が軟調に推移する可能性があります。米ドル/円110.630円(2019/5/21高値)が目先の上値メドになりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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