(PM) 南アフリカランド:16日のSARB会合に注目

2020/01/14 15:06

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・南アフリカの景気やCPI上昇率の動向をみれば、SARB(南アフリカ中銀)が利下げしてもおかしくない状況
・ムーディーズが南アフリカを格下げすれば、ランドに対して強い下落圧力が加わるおそれ。ムーディーズの格付け発表を3月に控え、SARBは今回政策金利を据え置きか
・SARB総裁が近い将来の利下げを示唆するかどうかが焦点

SARB(南アフリカ中銀)が16日に政策金利を発表します(日本時間22:00過ぎ)。

SARBは2019年7月に0.25%の利下げを実施。その後の2会合(9月と11月)は据え置き、現在の政策金利は6.50%です。


(出所:リフィニティブより作成)

南アフリカの景気やCPI(消費者物価指数)上昇率の動向をみれば、今回の会合で利下げしてもおかしくありません

南アフリカの2019年7-9月期GDPは前期比年率マイナス0.6%。2019年の同国経済は3四半期のうち2四半期でマイナス成長を記録しました(10-12月期のGDPは3月に発表される予定)。エスコム(国営電力会社)が計画停電をたびたび実施しており、その影響で景気は一段と下押す可能性があります。

11月のCPIは前年比+3.6%と、上昇率は2010年12月以来、8年11カ月ぶりの低い伸びを記録。SARBのインフレ目標(+3~6%)の中央値である+4.5%からさらに下方へ遠ざかりました。

一方で、来月(2月)にムボウェニ南アフリカ財務相が2020/21年度の予算案を発表し、3月にはムーディーズ(米格付け会社)が南アフリカの格付けを発表する予定です。ムーディーズが格下げした場合、南アフリカの格付けは3大格付け会社すべてで“投機的等級(ジャンク)”となり、南アフリカランドに対して強い下落圧力が加わる可能性があります。SARBは予算案の内容や格付けの結果を見極めようとするとみられ、政策金利は今回、据え置かれる可能性が高そうです。

政策金利が据え置かれた場合、クガニャゴSARB総裁が会合後の会見で“金融政策の先行きについて新たな手掛かりを提供するのかどうか”が焦点になりそうです。クガニャゴ総裁が近い将来の利下げを示唆すれば、南アフリカランドは軟調に推移する可能性があります。


(出所:リフィニティブより作成)


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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