(AM) 米ドル/円が110円に接近

2020/01/14 08:32

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・英中銀の利下げ観測が高まり、英ポンドが下落
・中東情勢をめぐる懸念の後退が米ドル/円の支援材料
・市場の関心は今後、中東情勢から米中貿易協議“第2段階”へ移りそう

(欧米市場レビュー)

13日欧米時間の外為市場では、が軟調に推移。一時、米ドル/円は109.911円、ユーロ/円は122.448円、豪ドル/円は75.947円、NZドル/円は72.947円へと上昇しました。「米国は、中国の為替操作国の認定を解除する計画」との報道を受けてリスク選好の動きが強まり、円安材料となりました。米国は日本時間今朝、報道通り中国の為替操作国認定を解除しました。

英ポンドも下落。一時、ポンド/米ドルは1.29585米ドル、ポンド/円は142.931円へと値を下げました。英国の経済指標が軟調な結果だったことに加え、ブリハBOE(英中銀)政策委員が英フィナンシャル・タイムズ紙とのインタビューで「英経済指標に早期かつ著しい改善がみられなければ、利下げを支持する」と語ったことで、ポンドに対して下押し圧力が加わりました。ブリハ委員は前回2019年12月の会合では政策金利の据え置きを支持しました。BOEは1月30日に政策会合を開きます。

(本日の相場見通し)

米国と中国は15日、貿易協議“第1段階”の合意文書に署名します。貿易協議“第2段階”について、トランプ米大統領は「ただちに開始したい」とする一方、中国側は「(まずは)第1段階の合意の履行を見極める」としており、“第2段階の”協議がいつ始まるのかは不透明な状況です。市場の関心は今後、中東情勢から米中貿易協議“第2段階”へと移るとみられます。

米ドル/円は昨日(13日)、約8カ月ぶりの高値を記録しました。中東情勢をめぐる懸念が後退するなか、「米国が中国の為替操作国の認定を解除する」との報道が米ドル/円を一段と押し上げました。たた、心理的節目である110.000円に接近しているうえ、米中貿易協議の第1段階の署名式を翌日に控えていることから、“売り(米ドル売り/円買い)圧力”が強まるかもしれません。米ドル/円は110円台に乗せたとしても、それは一時的に終わる可能性もあります。

*米ドル/円のテクニカル分析は、本日14日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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