(AM) 米国とカナダの雇用統計に注目!!

2020/01/10 08:48

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米雇用統計の結果を受けてFRBの利下げ観測が後退すれば、米ドルが強含む可能性あり
・カナダ中銀は雇用情勢を注視する姿勢。雇用統計の結果にカナダドルが反応しそう

(欧米市場レビュー)

9日欧米時間の外為市場では、が軟調に推移。一時、米ドル/円は109.540円、ユーロ/円は121.644円、豪ドル/円は75.141円、メキシコペソ/円は5.827円へと上昇。ペソ/円は約8カ月ぶりの高値を記録しました。中東情勢をめぐる懸念が後退したことが引き続き円安材料となりました。

英議会下院は9日、EU(欧州連合)離脱関連法案を賛成多数(330対231)で可決。同法案は上院でも可決されるとみられ、1月31日のEU離脱が事実上決まりました。今後の焦点は、移行期間(2020/12/31まで)が終わるまでにEUとFTA(自由貿易協定)を妥結できるかどうかになりそうです。

(本日の相場見通し)

本日(10日)、米国の12月雇用統計が発表されます(日本時間22:30)。市場の関心は中東情勢から雇用統計へと移るとみられます。

雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が前月比16.4万人増、失業率が3.5%、時間当たり平均賃金が前月比+0.3%、前年比+3.1%。市場ではFRB(米連邦準備理事会)の利下げ観測が根強くありますが、雇用統計が堅調な結果になれば、利下げ観測が後退して米ドルは強含みそうです。米ドル/円は約2カ月間にわたって109円台半ばで反落する展開が続いています。109円台後半に定着すれば、次は110.000円(心理的節目)超えを試す可能性があります。

本日はまた、カナダの12月雇用統計も発表されます(22:30発表)。カナダの雇用者数は11月まで2カ月連続で減少(10月が0.18万人減、11月は7.12万人減)。ポロズBOC(カナダ中銀)総裁は昨日(1/9)、「最近の雇用創出(ペース)の減速が持続するかどうかを注視する」と語っており、雇用情勢はBOCの金融政策における重要な判断材料となりそうです。なお、2019年にFRBやECB(欧州中銀)など主要国中銀が利下げへと動くなか、BOCはそれらには追随せず、政策金利を1.75%に維持しました。

カナダの雇用統計の市場予想は雇用者数が前月比2.50万人増、失業率が5.8%。市場予想よりも堅調な結果になれば、カナダドルにとってプラス材料であり、米ドル/円の動向次第ではあるものの、カナダドル/円84.360円(2019/4/17高値)に接近する可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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