(AM) 米大統領の発言を受けてリスクオフ後退

2020/01/09 08:39

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・中東情勢。トランプ米大統領はイランへの軍事攻撃に慎重な姿勢を示す
・本日9日、メキシコCPI発表。メキシコ中銀の利下げ観測は高まるか否か

(欧米市場レビュー)

8日欧米時間の外為市場では、が軟調に推移。一時、米ドル/円は109.202円、ユーロ/円は121.337円、豪ドル/円は75.006円、NZドル/円は72.638円へと上昇しました。中東情勢をめぐる懸念が後退して(*後述)リスク回避の動きが弱まり、円安材料となりました。

(本日の相場見通し)

イランは8日、イラク国内の米軍の拠点をミサイルで攻撃しました。それに対してトランプ米大統領は同日(日本時間9日)、イランに追加制裁を科すと表明。一方でイランは強硬な姿勢を弱めつつあるようだと指摘し、「米国は軍事力の行使を望んでいない」と語り、軍事攻撃に慎重な姿勢を示しました。

中東情勢には引き続き注意が必要ですが、米国とイランが軍事衝突する可能性は低下したと考えられます。円は軟調に推移し、米ドル/円やクロス円は底堅い展開になるかもしれません。

米ドル/円は一方で、約2カ月にわたって109円台半ばで反落する状況が続きました。そのことが市場で意識されて、109円台半ばに近づくにつれて “売り圧力(米ドル売り/円買い)”が加わりやすいとみられます。

米ドル/円(2019/9/12~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

本日(9日)は、メキシコの12月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間21:00)。市場予想は前年比+2.76%と、上昇率は2016年9月以来の低い伸びを記録した11月の+2.97%から一段と鈍化し、BOM(メキシコ中銀)のインフレ目標である+3%(その上下1%が許容レンジ)からさらに下方へ遠ざかるとみられています。

BOMは、2019年12月19日の前回会合まで4会合連続で利下げを実施。メキシコ景気の低迷を背景に、市場では追加利下げ観測があります。本日発表のCPIが市場予想を下回る結果になれば、利下げ観測が一段と強まりそうです。BOMの次回政策会合は2月13日です。

BOM政策金利とメキシコのCPI上昇率

(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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