(AM) イランの米軍基地攻撃によりリスクオフ強まる

2020/01/08 09:03

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・中東情勢。イランによる攻撃への米国の対応
・米上院財政委員会がUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)を承認。上院が可決すれば、USMCAは発効に向けてさらに前進。メキシコペソにとってプラス材料になりそう

(欧米市場レビュー)

7日欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は108.589円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.11315米ドル、豪ドル/米ドルは0.68581米ドル、NZドル/米ドルは0.66183米ドルへと下落しました。米国の12月ISM非製造業景況指数が55.0と、市場予想の54.5を上回り、米ドルの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

日本時間午前8時頃に“イランがイラク国内の米軍基地を攻撃した”との報道があり、その後、米高官の話として「米軍が駐留するイラクのアルアサド空軍基地に向けて複数のロケット弾が発射された」と伝わりました。それらを受けて市場ではリスク回避の動きが強まり、米ドル/円クロス円が下落しました。

トランプ米大統領は4日に“イランが(ソレイマニ・イラン革命防衛隊司令官殺害の)報復に出れば、ただちに反撃する”と警告しており、中東情勢は一段と緊迫化するおそれがあります。

米ドル/円やクロス円には下押し圧力が加わりやすいとみられ、それらは一段と下落する可能性があります。米ドル/円は107.750円(1/6安値)を割り込み、さらに107.000円(心理的節目)に向けて下がるかもしれません。

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米上院財政委員会は7日、NAFTA(北米自由貿易協定)に代わる新協定USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)修正案を承認。USMCA修正案は今後上院本会議で採決にかけられます。ただ、いつ採決されるは決まっておらず、グラスリー上院財政委員長は“今月中に(採決されて)上院を通過する”との見方を示す一方、マコネル上院院内総務は“採決はトランプ大統領の弾劾裁判終了後の可能性がある”としています。米上院が修正案を可決すれば、USMCAは発効に向けてさらに前進することになり、メキシコペソにとってプラス材料になりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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