(PM) トルコCPIが加速。16日会合でのトルコ中銀の判断は!?

2020/01/06 16:09

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・トルコの12月CPIは前年比+11.84%へ加速し、実質金利は0.16%へと低下
・TCMB(トルコ中銀)は政策金利を当面据え置くことが望ましいとみられる
・エルドアン大統領の利下げ圧力にTCMBは抵抗できるのか

1月3日、トルコの2019年12月のCPI(消費者物価指数)が発表され、結果は前年比+11.84%と11月の+10.56%から加速。上昇率が加速したのは2カ月連続です。

TCMB(トルコ中銀)は2019年に合計12%の利下げを実施し、現在の政策金利は12.00%。12月のCPI上昇率の加速により、トルコの実質金利(政策金利からCPI上昇率を引いたもの)は+0.16%へと低下しました。

これまでの利下げの効果を見極めるうえでも、TCMBは政策金利を当面据え置くことが望ましいと考えられます

ただし、エルドアン大統領はTCMBに対して利下げ圧力を加えており、それにTCMBが抵抗できるのかとの疑問もあります。エルドアン大統領は2019年7月、自らの利下げ要求に従わなかったとしてチェティンカヤ総裁を解任し、後任のウイサル総裁は就任して以降すべての会合で利下げを実施。さらにエルドアン大統領は1月5日、「(トルコの)金利やインフレ率は2020年に1桁台へと下がる」と語りました。

TCMBが1月16日の次回政策会合で“どのような決定を下すのか”に注目です。TCMBが利下げしてTCMBの独立性をめぐる懸念が強まれば、トルコリラが下落する可能性があります。

トルコのCPI上昇率(前年比)とTCMB政策金利

(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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