(AM) 米国は15日に対中追加関税を発動する予定

2019/12/09 08:43

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中貿易協議の行方
・米国は15日まで中国と貿易合意できなければ、対中追加関税を発動する予定
・市場では、メキシコ中銀の追加利下げ観測あり。本日9日のCPIは利下げ観測を補強するか

(欧米市場レビュー)

6日欧米時間の外為市場では、カナダドルが軟調に推移。一時、米ドル/カナダドルは1.32カナダドル台半ばへと上昇し、カナダドル/円は81.843円へと下落しました。カナダの11月雇用統計の弱い結果が、カナダドルに対する下押し圧力となりました。雇用統計は失業率が5.9%、就業者数が前月比7.12万人減。市場予想はそれぞれ5.5%、1.00万人増でした。

米ドルは底堅い展開。一時、米ドル/円は108.879円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.10381米ドル、英ポンド/米ドルは1.30993米ドル、豪ドル/米ドルは0.68227米ドルへと下落しました。米国の11月雇用統計の堅調な結果が米ドルの支援材料となりました。*米雇用統計については、本日9日の『ファンダメ・ポイント』にて分析していますのでご覧ください。

(本日の相場見通し)

クドロー米NEC(国家経済会議)委員長は6日、米中貿易協議について、「任意の期限はないが、関税発動の是非をめぐり12月15日は非常に重要だ」と語りました。トランプ米大統領は15日までに中国と貿易協議で合意できなければ、対中追加関税(約1600億米ドル)を発動する意向を示しています。

市場の関心は米中貿易協議の行方へと向かうとみられ、それらに関する報道に一喜一憂する展開になりそうです。米中貿易協議に関する報道が出てこなければ、米国による対中追加関税の発動を15日に控え、市場では様子見ムードが強まり、明確な方向感が生まれにくいかもしれません。米ドル/円は目先のメドとして、上値が200日移動平均線(6日時点で108.846円)、下値は108.246円(11/14安値)が挙げられます。

米ドル/円(日足。2019/8/6~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

本日(9日)、メキシコの11月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間21:00)。BOM(メキシコ中銀)は8月、9月、11月と3会合連続で利下げを実施。メキシコ景気の低迷が続くなか、市場ではBOMが12月19日の次回会合で追加利下げに踏み切るとの観測があります。本日のCPIが市場予想の前月比+0.83%、前年比+3.00%を大きく下回る場合、利下げ観測が一段と強まり、メキシコペソの重石となりそうです。ペソはまた、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の行方にも注目です。*USMCAについては、5日の『デイリーフラッシュ(PM)』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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