(AM) 本日6日、米国とカナダの雇用統計発表

2019/12/06 08:44

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中貿易協議に関する報道に引き続き要注意
・米雇用統計は米FRBの利下げ休止観測を補強するか
・カナダ雇用統計が堅調な結果になれば、カナダドルは一段高の可能性も

(欧米市場レビュー)

5日欧米時間の外為市場では、英ポンドが堅調に推移。一時、ポンド/米ドルは1.31639米ドル、ポンド/円は143.218円へと上昇し、いずれも約7カ月ぶりの高値を記録しました。12月12日の英総選挙で、保守党(与党)が単独過半数を獲得するとの期待がポンドの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

トランプ米大統領とムニューシン米財務長官は昨日(5日)、米中貿易協議について、“軌道に乗っており、順調に進んでいる”との見方を示しました。その一方で、ダウ・ジョーンズは同日、「中国が購入する農産物の規模をめぐって、両国は依然として対立している」と伝えました。米国は中国に対し、米農産物の購入を年間500億米ドルに増やすように要求しています。

米国は12月15日までに中国と貿易協議の“第1段階”で合意できなければ、対中追加関税(約1600億米ドル相当)を発動する予定。それが迫るなか、貿易協議をめぐり情報が錯そうしており、市場はそれに一喜一憂する展開が続いています。米中貿易協議に関する報道には引き続き要注意です。

本日(6日)は、米国の11月雇用統計が発表されます(日本時間22:30)。非農業部門雇用者数(前月比)や失業率がそれぞれ市場予想の18.0万人増、3.6%よりも堅調な結果になれば、FRB(米連邦準備理事会)の利下げ休止観測が一段と強まり、米ドルが上昇する可能性があります。米中貿易協議次第ですが、米ドル/円200日移動平均線(5日時点で108.863円)より上の水準で推移し始めることも考えられます。

本日はまた、カナダの11月雇用統計も発表されます(日本時間22:30)。市場では、4日のBOC(カナダ中銀)の声明を受けて、BOCの利下げ観測が後退しました(*5日の『デイリーフラッシュ(AM)』参照)。そうしたなか、雇用統計が堅調な結果になれば、利下げ観測はさらに後退し、カナダドルを押し上げる可能性があります。雇用統計の市場予想は、就業者数が前月比1.00万人増、失業率は5.5%です。なお、市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)によると、市場が織り込む2020年12月までに利下げが行われる確率は約3割です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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