(PM) 21日、南アフリカ中銀政策会合

2019/11/20 16:14

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・SARB(南アフリカ中銀)は21日の会合で政策金利を据え置きか
・市場では据え置きとの見方が大勢だが、0.25%の利下げ観測も根強い
・利下げを主張する政策メンバーが出るか

21日、SARB(南アフリカ中銀)が政策金利を発表します(日本時間22:00過ぎ)。

SARBは7月に0.25%の利下げを実施。前回9月の会合では政策金利を6.50%に据え置きました。政策金利は今回も据え置かれる可能性が高そうです。

南アフリカの景気やインフレの動向をみると、SARBは利下げしてもおかしくありません。GDP成長率(前期比年率)は2014年以降、たびたびマイナスを記録しており、景気は低迷が続いています。CPI(消費者物価指数)上昇率は2019年に入り、おおむねSARBのインフレ目標(+3~6%)中央値である+4.5%を下回る水準で推移しています。9月のCPIは前年比+4.1%でした。

一方で、ムーディーズ(米格付け会社)は11月に南アフリカの格付けを据え置いた(投資適格級最低の“Baa3”)ものの、格付け見通しを“安定的”から“ネガティブ(弱含み)”へと引き下げました。ムーディーズが南アフリカを格下げした場合、南アフリカランドに対して強い下落圧力が加わるおそれがあり、ランド安は輸入物価の上昇を通じてインフレの高進を招く可能性があります。そのため、格付けをめぐる不透明感が残る間は、SARBは利下げに慎重な姿勢を続けるとみられます。

市場では0.25%の利下げ観測も根強くあるため、政策金利が据え置かれた場合には、南アフリカランドは上昇するかもしれません。ただし、会合で利下げを主張したメンバーがいたことが判明するなどして、市場で利下げ観測が高まれば、ランドの上昇は一時的に終わる可能性があります。なお、前回会合の据え置きの決定は、全会一致でした。


(出所:リフィニティブより作成)


(出所:リフィニティブより作成)


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。