(AM) 米中貿易協議に関する報道に要注意

2019/11/18 08:31

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中貿易協議に関する報道によって状況が変化する展開
・米ドル/円は200日移動平均線に接近する場面では“売り圧力”が強まりそう

(欧米市場レビュー)

15日欧米時間の外為市場では、が軟調に推移。一時、米ドル/円は108.814円、ユーロ/円は120.271円、豪ドル/円は74.173円、NZドル/円は69.689円へと上昇しました。クドローNEC(米国家経済会議)委員長やロス米商務長官の発言(*後述)を受けて、米中貿易合意への期待が高まってリスク回避の動きが後退し、円安材料となりました。

(本日の相場見通し)

米中貿易協議の“第1段階”について、クドローNEC(米国家経済会議)委員長は14日に「合意に近づいている」と述べ、ロス米商務長官も15日に「合意が最終決定される可能性は非常に高い」と語りました。

足もとの市場は米中貿易協議に関する報道によって状況が変化する展開となっており、こうした展開は当面続きそうです。貿易協議第1段階の合意への期待が高まれば円安が進みやすい一方、合意への期待が後退すれば円高に振れやすい展開になっています。15日(先週金曜日)の外為市場は前者でした。

中国商務省は昨日(17日)、“劉鶴・中国副首相がムニューシン米財務長官やライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表と16日に電話会談を行った”と発表。会談では貿易協議をめぐり核となる問題について建設的な協議を行い、両国は引き続き緊密な連絡を取ることで一致したとしました。米中貿易合意への期待が一段と高まれば、米ドル/円クロス円は上値を試しそうです。

米ドル/円200日移動平均線(15日時点で108.990円)が上値メドとして市場で意識されて、その水準に接近する場面では“売り(米ドル売り/円買い)圧力”が強まる可能性があります。

米ドル/円(日足。2019/4/1~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。