(AM) メキシコ中銀は3会合連続で利下げか

2019/11/14 08:41

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中貿易協議に関する報道
・ドイツGDP。2四半期連続でマイナス成長を記録するかどうか
・メキシコ中銀の利下げ幅。追加利下げに含みを残すか否か

(欧米市場レビュー)

13日欧米時間の外為市場では、が堅調に推移。一時、米ドル/円は108.653円、ユーロ/円は119.587円、豪ドル/円は74.205円へと下落しました。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道を受けて米中貿易協議の第1段階の合意署名への期待が後退し、円高材料となりました(*後述)。

NZドルも強含み。NZドル/米ドルは0.64米ドルちょうど近辺、NZドル/円は69円台後半で推移しました。RBNZ(NZ中銀)が政策金利を据え置き、それがNZドルを下支えしました。*RBNZの政策会合については、昨日(13日)の『デイリーフラッシュ(PM)』をご覧ください。

パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長は議会証言で利下げの休止を改めて示唆しましたが、市場の反応は限定的でした。*パウエル議長の議会証言については本日(14日)の『ファンダメ・ポイント』をご覧ください。

(本日の相場見通し)

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は13日、「中国は米国を一方的に有利にする合意は望んでおらず、状況が悪化した場合には中国はいつでも米農産品の購入を停止することが可能だ」と関係筋が語ったと報じました。

米中貿易協議の行方に市場の関心が向くなか、両国が第1段階の合意文書に署名できるか不透明な情勢になってきました。リスク回避の動きになりやすいとみられ、米ドル/円クロス円は上値が重い展開になることが予想されます。米ドル/円の目先のメドとして、上値が200日移動平均線(13日時点で109.002円)、下値は107.825円(11/1安値)が挙げられます。

本日(14日)、ドイツの7-9月期GDP(国内総生産)が発表されます(日本時間16:00)。市場予想は前期比マイナス0.1%。今回もマイナスになれば、2四半期連続でマイナス成長を記録し、ドイツは定義上のリセッション(景気後退)に陥ります。その場合、ユーロには下押し圧力が加わりやすくなるかもしれません。*ユーロ/米ドルのテクニカル分析は、昨日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

BOM(メキシコ中銀)は8月と9月に続いて、今回も利下げを決定しそうです。メキシコ景気は低迷が続いているうえ、CPI(消費者物価指数)上昇率もBOMの目標近辺まで鈍化したからです。政策金利は日本時間15日04:00に発表されます。

市場はBOMが利下げすると予想しており、焦点は利下げ幅へと移っています。利下げ幅については0.25%との見方が有力ですが、0.50%との見方も一部にあります。そのため、政策金利がどのような結果になってもメキシコペソは反応するとみられ、利下げ幅が0.25%の場合にはペソは堅調に推移しそうです。ただし、声明が追加利下げに含みを残す内容になれば、ペソは次第に伸び悩む可能性もあります。*ペソ/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。