(PM) NZ中銀会合後にNZドルが急伸

2019/11/13 16:06

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBNZ(NZ中銀)は政策金利を据え置く一方、追加利下げの可能性を残す
・RBNZが利下げを見送ったことで、NZドルは目先堅調に推移しそう
・ただし、利下げ観測は今後も市場に残るとみられる
・企業信頼感指数(11/28)やGDP(12/19)の結果次第で利下げ観測再燃も!?

RBNZ(NZ中銀)は本日(13日)、政策金利を過去最低の1.00%に据え置くことを決定しました。

声明では、「雇用は依然として持続可能な最大限の水準近辺にあり、インフレ率は目標中央値である2%を下回ってはいるが、目標(1~3%)レンジ内だ」と指摘。「8月以降の経済動向は、現時点で既に景気刺激的な金融政策の設定を変更することを正当化しない」としました。

その一方で、「NZの経済成長は年内低迷が続くと予想しており、RBNZは経済動向を注視し、必要に応じて行動する用意がある」と表明。追加利下げの可能性を残しました。

議事録によると、会合では0.25%の利下げを行うことも議論されましたが、政策メンバーは「過去1年間の利下げが効果を完全に発揮するには時間がかかる」との見方で一致。5月と8月に行った利下げ(合計0.75%)の効果を見極めるため、政策金利を据え置くとの判断が下されました。

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OIS(翌日物金利スワップ)によると、市場では今回の利下げ確率が約8割織り込まれていました(据え置きは約2割)。そのため、RBNZが利下げを見送ったことはサプライズとなり、政策金利発表後にNZドルが急伸しました。NZドルは目先、引き続き堅調に推移する可能性があります。

ただ、“RBNZの経済見通しは楽観的過ぎる”との見方も市場にはあり、利下げ観測は今後も残るとみられます。RBNZは金融政策報告(本日公表)で、“NZのGDP成長率は2019年10-12月期の前年比+2.0%を底に持ち直し、2020年10-12月期には+2.8%へと加速する”との見通しを示しました。

NZの11月企業信頼感指数が28日、7-9月期GDPが12月19日に発表されます。それらが軟調な結果になれば、利下げ観測が再び高まる可能性があります。なお、RBNZの7-9月期GDP成長率見通しは前期比+0.3%、前年比+2.1%。次回の政策会合は2020年2月12日です。


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。