(PM) トルコCPIは約3年ぶりの低い伸び

2019/11/06 15:13

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・トルコの10月CPI(消費者物価指数)は前年比+8.55%
・ただし、トルコ中銀が12月に追加利下げするかは微妙!?
・11月CPI(12/3発表)が追加利下げするかの手掛かり材料になりそう

TCMB(トルコ中銀)は10月24日の会合で2.50%の利下げを決定。政策金利を16.50%から14.00%に引き下げました。利下げは3会合連続(7月、9月、10月)であり、利下げ幅は合計10%に達しました。

TCMBは10月31日に四半期インフレ報告を公表。2019年のCPI(消費者物価指数)上昇率見通しを7月時点の+13.9%から+12.0%へと引き下げました。ウイサルTCMB総裁は同日の会見で、「これまでの利下げによって、かなりの緩和余地を使った」と語り、追加利下げの余地が小さくなっていることを示唆したものの、追加利下げの可能性自体は否定しませんでした。

トルコの10月CPIが一昨日(11/4)発表されました。結果は前年比+8.55%と、9月の+9.26%から上昇率が鈍化し、2016年12月以来の低い伸びを記録。これだけをみれば、TCMBが12月12日の次回会合で追加利下げに踏み切ってもおかしくありません。

ただし、9月と10月のCPIの低い伸びは、比較対象である2018年9月と10月の上昇率が高かったことによるもの(ベース効果)が大きいと考えられます。上昇率は2018年9月が+24.52%、10月は+25.24%でした。今後、対米ドルでトルコリラ高が大幅に進まなければ、ベース効果が薄れるにつれて上昇率は再び加速すると予想されます。それを考えると、現時点ではTCMBは12月に利下げを見送る(政策金利を据え置く)可能性の方が高いように思えます。

11月分のCPIが12月3日に発表されます。その結果が12月の追加利下げの有無に関する重要な手掛かり材料になりそうです。


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。