(AM) 米ドル/円は200日移動平均線を上回る

2019/11/06 08:44

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中貿易協議の進展への期待
・本日6日、米FRB当局者が多く講演。FRBの利下げ休止観測は一段と高まるか
・米ドル/円は200日移動平均線より上の水準に定着するか

(欧米市場レビュー)

5日欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は109.201円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.10627米ドル、NZドル/米ドルは0.63550米ドルへと下落。豪ドル/米ドルはRBA(豪中銀)の政策金利発表後の上げ幅をほぼ消しました。米国の10月ISM非製造業景況指数が54.7と、市場予想の52.6を上回り、米ドルの支援材料となりました。

*RBAの政策金利については、昨日5日の『デイリーフラッシュ(PM)』をご覧ください。

(本日の相場見通し)

足もとの米ドル/円やクロス円の堅調さやNYダウの上昇の背景として、「11月中にも米国と中国が貿易協議の“第1段階”の合意に署名する」との期待が挙げられます。

英フィナンシャル・タイムズ紙は4日、「米国は対中追加関税第4弾(約1100億米ドル相当。9/1に発動)の一部を撤廃することを検討している」と報道。それを受けて、第1段階の合意に署名するとの期待は一段と高まっています。

米中貿易協議に関する報道に注目する必要がありますが、米ドル/円やクロス円は引き続き底堅く推移しそうです。

本日(6日)はまた、NY連銀総裁やシカゴ連銀総裁、フィラデルフィア連銀総裁などFRB(米連邦準備理事会)当局者が講演を行う予定です。FRBの利下げは10月で休止との観測が市場で浮上するなか、NY連銀総裁らの講演がその観測を一段と高める内容になれば、米ドルの支援材料となる可能性があります。なお、NY連銀総裁はFOMC(米連邦公開市場委員会)で常に投票権を持ち、シカゴ連銀総裁は今年、フィラデルフィア連銀総裁は来年(2020年)のFOMCで投票権を持ちます。

米ドル/円は昨日、約3週間にわたって上値を抑えられてきた200日移動平均線を終値で上抜けました。このまま200日移動平均線(5日時点で109.017円)より上の水準に定着すれば、同移動平均線がサポートラインとして意識されてさらに上値を試す可能性があります。

米ドル/円(日足。2019/1/2~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

英下院(議会)が本日解散し、選挙戦が本格化します。総選挙は12月12日に実施されます。今後発表される世論調査の結果に英ポンドが反応する可能性があり、注意が必要です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。