(AM) 米ドル/円は109円を意識!?

2019/11/05 08:34

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中貿易協議の進展への期待が高まる
・米ドル/円は109円前後で反落する展開が続く。109円には200日移動平均線も位置
・豪中銀の声明は、政策金利の年内据え置き観測を補強するか

(欧米市場レビュー)

11月4日欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は108.636円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.11236米ドル、豪ドル/米ドルは0.68755米ドル、NZドル/米ドルは0.63875米ドルへと下落しました。米中貿易協議の進展への期待から米国の長期金利(10年債利回り)が上昇し(債券価格は下落)、米ドルの支援材料となりました。

南アフリカランドも上昇。ランド/円は一時、7.361円へと値上がりしました。米格付け会社のムーディーズが1日、南アフリカの格付け見通しを“安定的”から“ネガティブ”へと下方修正したものの、格付けは“Baa3(投資適格級最低)”に据え置きました。市場は格下げを懸念していましたが、それが見送られたことでランドが上昇しました。

(本日の相場見通し)

米中は1日に閣僚級による貿易協議を開催しました。両国は協議で進展がみられたとし、米当局者は「11月中に貿易協議の第1段階の合意に署名する可能性がある」と語りました。同じく1日、“第1段階の合意の署名場所として、トランプ米大統領は米アイオア州などを考えている”と伝わりました。

ロス米商務長官は3日、ファーウェイ(中国通信機器大手)に部品を販売することを認めるライセンスがかなり近いうちに米企業に交付されるとの見方を示しました。

これらを受けて、市場では米中貿易協議が進展するとの期待が高まっています。その期待を背景にリスク回避の動きが市場で後退しやすいとみられ、米ドル/円やクロス円は堅調に推移しそうです。

ただ、米ドル/円は6月以降の5カ月間にわたり、109円前後で反落する展開が続きました。そのうえ、109円付近には200日移動平均線(4日時点で109.018円)があります。そのため、109円ちょうどに接近するにつれて“売り(米ドル売り/円買い)圧力”が強まり、伸び悩む可能性もあります。

本日(5日)は、米国の10月ISM非製造業景況指数が発表されます(日本時間6日0時)。それが市場予想の53.5と大きく異なる結果になれば、市場が反応するかもしれません。

RBA(豪中銀)の政策金利(日本時間5日12:30)については、現行の0.75%に据え置かれるとみられます。市場は政策金利の据え置きを完全に織り込んでおり、焦点は“金融政策の先行きについて新たな材料が提供されるかどうか”になりそうです。RBAは政策金利を年内据え置くとの見方が市場では有力です。声明がその見方を一段と高める内容になれば、豪ドルが堅調に推移する可能性があります。

*豪ドル/円のテクニカル分析は、本日5日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


topへ