(AM) 本日25日、EUが英国の離脱延期について協議

2019/10/25 09:20

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・EUは英国の離脱日延期を認めるか。認める場合、その期間は!?
・英政局の動向。英首相は総選挙を提案したものの、野党党首はそれを拒否
・トルコ中銀は2.50%の利下げを決定

(欧米市場レビュー)

24日欧米時間の外為市場では、英ポンドが軟調に推移。一時、対米ドルで1.27米ドル台後半、対円で138.862円へと下落しました。ジョンソン首相が総選挙を12月12日に実施することを提案したものの、コービン労働党(最大野党)党首はそれを拒否し、ポンドに対する下落圧力となりました。

トルコリラも下落。リラ/円は一時18.759円へと値を下げました。TCMB(トルコ中銀)の利下げ幅が市場予想を上回ったことが要因です。TCMBは2.50%の利下げを決定。利下げ幅の市場予想の中央値は1.00%でした。

(本日の相場見通し)

EU加盟国は本日(25日)、大使級による会合を開き、英国のEU離脱日の延期について協議します。英国は離脱日を10月31日から3カ月延期し、2020年1月31日にすることをEUに求めています。

EU加盟国は延期が必要との認識で一致。ただ、多くが3カ月間の延期を認める一方、フランスは短期間の延期を主張しており、加盟国間の考えに隔たりがあるようです。

本日の会合で英国のEU離脱日の延期要請について結論が出れば、英ポンドが反応する可能性があります。3カ月間の延期が認められれば、英ポンドはいったん上昇するかもしれません。

ただし、英ポンドは英政局の動向に要注意です。政治の混乱はポンドにとってマイナス材料です。

***

TCMB(トルコ中銀)は昨日(24日)、2.50%の利下げを決定。政策金利を16.50%から14.00%へ引き下げました。利下げは3会合連続であり、利下げ幅の合計は10%に達しました(7月:4.25%、9月:3.25%、10月:2.50%)。

TCMBが今回、大幅な利下げに踏み切った理由として、インフレ見通しの改善が挙げられます。TCMBは声明で「インフレ見通しは引き続き改善しており、9月のCPI(消費者物価指数)上昇率は強いベース効果によって大幅に鈍化した」と指摘。内需の状況や金融引き締めの水準がディスインフレを支援しており、「年末のインフレ率は7月時点の見通しを大幅に下回る可能性がある」との見方を示しました。

トルコのCPIは2018年10月に前年比+25.24%に達したものの、2019年9月には同+9.26%へと鈍化しました。ただ、TCMBは前年との比較によるベース効果が薄れるにつれてCPI上昇率は再び高まると予想しています。

TCMBは10月31日にインフレ報告を公表します。その中で“2019年と2020年のCPI上昇率についてどのような見通しが示されるのか”に注目です。上昇率見通しが7月時点から大幅に下方修正されれば、「TCMBには利下げ余地がかなりある」との見方が市場に広がる可能性があります。その場合、トルコリラの下落材料になりそうです。7月時点のCPI上昇率見通しは2019年が+13.9%、2020年は+8.2%でした。

TCMBの政策金利とトルコのCPI上昇率

(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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