(PM) メキシコペソが3カ月ぶりの高値圏

2019/10/24 16:15

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・USMCA(米国、メキシコ、カナダ協定)の行方
・USMCAの発効には3カ国すべての議会承認が不可欠。発効のメドはたたず

メキシコペソは今週(10/21の週)、対米ドルや対円で約3週間ぶりの高値を記録しました。

米ドルが全般的に下落したほか(相対的に対米ドルでメキシコペソが上昇)、トランプ米大統領が下院議長にUSMCA(米、カナダ、メキシコ協定)の早期投票を求めたこともペソの支援材料になっています。トランプ大統領は22日、USMCAについて「民主党(野党)議員らは協定に賛成しているのに、ペロシ下院議長はなぜ与野党による投票を容認しないのか。時間がかかりすぎだ」と述べました。

USMCAをめぐる不透明感が投資を抑制し、それがメキシコ景気を下押す要因のひとつになってきました。そのため、米国やカナダが承認してUSMCA発効にメドがたてばメキシコペソにとってプラス材料です。

ただし、USMCAは依然として発効のメドがたっていない状況です。米国とメキシコ、カナダの3カ国首脳は2018年11月、NAFTA(北米自由貿易協定)に代わる新協定USMCAに署名。USMCAの発効には3カ国すべての議会承認が不可欠ですが、現時点で承認したのはメキシコのみです(2019年6月)。カナダでは10月21日の総選挙で自由党が少数与党に転落。米国では下院で多数派の民主党がUSMCAの一部に懸念があるとし、その懸念が解消されるまで承認手続きを進めない方針を示しています。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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