(AM) 英ポンド/円は200日MAがサポートライン!?

2019/10/24 08:55

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・EU大統領は英国の離脱日の延期を提案
・EUは25日に新たな離脱日を決定か
・本日24日発表のドイツPMIにユーロが反応する可能性あり
・トルコ中銀が本日政策金利を発表。市場の見方は大きく分かれる

(欧米市場レビュー)

23日欧米時間の外為市場では、トルコリラが堅調に推移。一時、対米ドルで5.72リラ近辺、対円で18.968円へと上昇しました。“トルコがシリア北部での軍事作戦を中止し、停戦を恒久化すると連絡してきた”として、トランプ米大統領が対トルコ制裁を解除すると表明。それがリラの上昇材料となりました。

*トルコリラ/円のテクニカル分析は、本日24日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

英ポンドも強含み。一時、対米ドルで1.29米ドル台前半、対円で140.411円へと上昇しました。トゥスクEU大統領がEU加盟国に英国の要請(EU離脱を2020年1月末まで延期する)を受け入れるように提案したと伝わり、ポンドの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

EU加盟国は昨日(23日)会合を開き、トゥスク大統領の提案(*前述)を検討。全加盟国が延期を支持したものの、フランスが11月15日までの短期の延期を求めるなど、延期の期間については意見がまとまりませんでした

EUは25日に再度会合を開催し、そこで新たな離脱日を決定するもようです。一方、ジョンソン英首相はEUが離脱日の延期を決定すれば総選挙の実施に動くとの観測もあります。英ポンドは引き続き、ブレグジット(英国のEU離脱)関連の報道に反応しやすい地合いになりそうです。

日足チャートをみると、英ポンド/円は10月15日に200日移動平均線(MA)を上抜けた後、同MAがサポートラインとして機能しています(下図の緑丸の箇所)。そのことが市場で意識され、ポンド/円は200日MA(23日時点で138.726円)に接近するにつれて下げ渋る展開になるかもしれません。

英ポンド/円(日足。2019/7/2~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

本日(24日)は、ドイツの10月PMI(購買担当者景気指数)速報値が発表されます(日本時間16:30)。ドイツが景気後退に陥るとの懸念が市場にあるなか、PMIが市場予想の42.0を下回った場合、景気後退への懸念は一段と強まり、ユーロが軟調に推移する可能性があります。

ECB(欧州中銀)理事会では、金融政策の現状維持が決定されそうです。ECBは前回9月の理事会で利下げや量的緩和(QE)の再開(しかもQEは11月から再開)などの金融緩和策を決定したばかりのうえ、ドラギ総裁は1週間後(10/31)に任期満了を迎えるためです。ECBは日本時間20時45分に金融政策を発表し、21時30分からドラギ総裁が会見を行います。

本日はまた、TCMB(トルコ中銀)が政策金利を発表します(日本時間20:00)。市場予想の中央値は1.00%の利下げですが、予想は“据え置き”から“2.00%の利下げ”まであり、市場の見方は大きく分かれています。そのため、どのような決定が下されたとしても、トルコリラが反応する可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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