(AM) 英とEUは離脱協定案でほぼ合意

2019/10/17 08:59

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・英国とEUの離脱交渉は決着するか。英議会の反応
・米国のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や鉱工業生産が材料になる可能性も
・ここ2日間、米ドル/円は200日移動平均線で上値を抑えられている状況

(欧米市場レビュー)

16日欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。一時、ユーロ/米ドルは1.10823米ドル、豪ドル/米ドルは0.67629米ドル、NZドル/米ドルは0.62881米ドルへと上昇しました。米国の9月小売売上高が前月比マイナス0.3%と、市場予想(+0.3%)に反して減少し、米ドルの重石となりました。

(本日の相場見通し)

英国とEUは昨日(16日)、新たな離脱協定案でほぼ合意に達しました。ただ、解決していない問題もあるとみられ、離脱交渉が実際に決着するかは不透明感が残ります。*本日17日の『ファンダメ・ポイント』をご覧ください。

足もとの英ポンドは、ブレグジット(英国のEU離脱)をめぐる報道に反応しやすい地合いとなっており、その状況は当面続きそうです。英国とEUの離脱交渉の行方、そして両者が離脱協定案で合意した場合の英議会の反応に注目です。10月31日の“合意なき離脱”の可能性がほぼなくなったとの見方が市場で広がれば、英ポンドは堅調に推移しそうです。

本日はまた、米国の10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数(日本時間21:30)や9月鉱工業生産(同22:15)が発表されます。それらが市場予想を下回る結果になれば、市場では米景気の先行き懸念が一段と強まり、米ドルが軟調に推移する可能性があります。

市場予想は、以下の通りです。
・フィラデルフィア連銀製造業景気指数:+8.0
・鉱工業生産(前月比):-0.1%

日足チャートをみると、米ドル/円はここ2日間、200日移動平均線(15日時点で109.055円)で上値を抑えられています(15日高値が108.874円、16日高値は108.852円)。そのため、200日移動平均線に近づくにつれて、米ドル/円には“売り(米ドル売り/円買い)圧力”が強まり、伸び悩む可能性があります。200日移動平均線より上の水準に定着するには、米ドル買い材料、あるいは円売り材料が新たに必要かもしれません。


米ドル/円(日足。2019/5/3~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

topへ