(AM) 英ポンド/円が4カ月半ぶりの高値

2019/10/16 08:32

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・英国とEUの離脱交渉の行方
・英EUが離脱交渉で合意する、あるいは合意への期待が高まれば英ポンドは一段高も!?

(欧米市場レビュー)

15日欧米時間の外為市場では、英ポンドが上昇。ポンドは一時、対米ドルで1.28米ドル近辺、対円で139.320円へと値上がりしました。英国とEUの離脱交渉での合意期待がポンドを押し上げました。

は軟調に推移。一時、米ドル/円は108.874円、ユーロ/円は120.179円、豪ドル/円は73.634円へと上昇しました。英EUの離脱交渉の合意期待からリスク回避の動きが後退し、円安が進みました。

(本日の相場見通し)

昨日(15日)、「英国とEUの交渉担当者は、離脱協定草案で合意に近づいている」と報じられました。

バルニエEU主席交渉官は、交渉は困難としつつも「今週中に合意する可能性はある」との見方を示し、EUの外交官は「16日午前(日本時間同日夜)に加盟国に離脱協定草案を提示することを目指している」と述べました。

英ポンドブレグジット(英国のEU離脱)に関する報道に要注意です。英国とEUが離脱交渉で合意する、あるいは合意への期待を高める報道がさらに出てくれば、ポンドは一段と上昇しそうです。ポンド/円140.000円(心理的節目)に接近するかもしれません。

*本日16日の『ファンダメ・ポイント』は“ブレグジット、合意までのハードル”です。

NZの7-9月期CPI(消費者物価指数)が今朝発表され、結果は前期比+0.7%、前年比+1.5%でした。RBNZ(NZ中銀)は8月の金融政策報告で、CPI上昇率は前期比+0.5%、前年比+1.3%と予想。その見通しを上回ったうえ、市場予想の+0.6%、+1.4%も上回りました。

ただ、現在のRBNZはインフレよりも経済情勢の方を懸念しています。NZの企業景況感の悪化や世界経済の先行き不透明感を考えると、CPIが8月時点の見通しを上回ったとはいえ、RBNZは11月13日の次回会合で利下げに踏み切る可能性が高そうです。CPIの結果を受けてNZドルが上昇しましたが、CPIを材料にした上昇は長続きしないかもしれません。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。