(AM) 非製造業の景況感悪化。米景気への懸念高まる

2019/10/04 08:44

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米ISM非製造業景況指数が2016年8月以来の低水準
・米中貿易摩擦の悪影響が非製造業に波及しつつあることを示唆
・本日4日の米雇用統計が軟調な結果になれば、米ドルは一段安も

(欧米市場レビュー)

3日欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は106.481円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.09963米ドル、豪ドル/米ドルは0.67489米ドル、NZドル/米ドルは0.63121米ドルへと上昇しました。米国の9月ISM非製造業景況指数が52.6と、市場予想の55.0を下回り、米ドル安材料となりました。

英ポンドは堅調。ポンド/円は一時、132.499円へと上昇しました。ジョンソン英首相が2日に提案したEU離脱協定案について、保守党(与党)内のEU懐疑派議員が“許容できる合意が可能”との見方を示し、ポンドの支援材料となりました。*本日4日の『ファンダメ・ポイント』は、「ジョンソン英首相に与えられた時間は1週間?」です。

(本日の相場見通し)

米国の9月ISM製造業景況指数(10/1発表)は47.8と、2カ月連続で景況判断の分かれ目である“50”を下回り、2009年6月以来の低水準を記録。ISM非製造業景況指数(3日発表)も50は上回りましたが、2016年8月以来の低水準でした。

これまで、米国の製造業の景況感は悪化する一方、サービス業など非製造業の景況感はそれほど悪化していませんでした。ISM非製造業景況指数の今回の結果は、米中貿易摩擦の悪影響が非製造業にも波及しつつあることを示唆したと言えそうです。

市場ではFRB(米連邦準備理事会)の利下げ観測が高まっており、CMEグループのFEDウオッチによると、市場は年内に2回利下げが行われる確率を約5割織り込んでいます。2日時点の確率は38.6%でした。

本日(4日)、米国の9月雇用統計が発表されます(日本時間21:30)。それが軟調な結果になれば、米景気の先行き懸念が市場で一段と強まるとともに、FRB(米連邦準備理事会)の利下げ観測も高まるとみられます。その場合、米ドルに対する下押し圧力はさらに強まりそうです。米ドル/円は目先の下値メドとして、105.742円(9/3安値)が挙げられます。*米ドル/円のテクニカル分析は、4日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

雇用統計の市場予想は以下の通りです。
・非農業部門雇用者数(前月比):14.5万人増
・失業率:3.7%
・平均時給(前月比):+0.3%
・平均時給(前年比):+3.2%


(出所:リフィニティブより作成


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。