(AM) 23時発表、米ISM非製造業景況指数に注目!!

2019/10/03 08:50

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・市場は米景気の減速を懸念
・トルコCPI上昇率が鈍化した場合、TCMBの利下げ観測が高まりそう
・一方、高インフレはトルコが抱える問題のひとつ

(欧米市場レビュー)

2日欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は107.045円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.09605米ドル、NZドル/米ドルは0.62674米ドル、豪ドル/米ドルは0.6700米ドル近辺へと上昇しました。米国の9月ADP雇用統計が前月比13.5万人増と、市場予想の14.0万人増を下回り、米ドルの重石となりました。

カナダドルも下落。対米ドルや対円で約1カ月ぶりの安値を記録しました。原油価格の下落(米WTI先物は前日比1.8%安)や米景気の減速懸念、それらがカナダドルに対する下押し圧力となりました。原油はカナダの主力輸出品であり、米国はカナダ最大の輸出先です。

ジョンソン英首相が2日にブレグジット(英国のEU離脱)協定案をEUに提示しました。10月31日の離脱期限に向けて動きが出てくるかもしれません。*詳しくは、本日(3日)の『ファンダメ・ポイント』をご覧ください。

(本日の相場見通し)

10月1日に発表された米国の9月ISM製造業景況指数は47.8と、8月の49.1から悪化し、2009年6月以来、10年3カ月ぶりの低水準を記録。景況判断の分かれ目である“50”を2カ月連続で下回りました。それを受けて、市場では米国の景気減速への懸念が強まっています。

こうした状況のなか、米国の9月ISM非製造業景況指数が本日(3日)発表されます(日本時間23:00)。米中貿易摩擦や世界の景気減速を背景に、米製造業の景況感は悪化する一方、サービス業など非製造業の景況感はそれほど悪化していませんでした。

ただ、ISM非製造業景況指数が市場予想の55.0を下回る結果になれば、非製造業の先行きに対する懸念も浮上する可能性があります。その場合、米ドルには下押し圧力が加わるとみられ、米ドル/円106.410円に接近するかもしれません。106.410円は、104.350円(8/26安値)から108.470円(9/18高値)への上昇幅4.120円に対して50%下落した水準です(フィボナッチ参考)。

本日はまた、トルコの9月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間16:00)。市場予想は前年比9.70%と、8月の+15.01%から大きく鈍化するとみられています。CPIが市場予想を大きく下回る結果になれば、市場では10月24日のTCMB(トルコ中銀)会合での利下げ観測が高まる可能性があります。TCMBの利下げ観測は本来、トルコリラにとってマイナス材料です。一方でトルコが抱える問題のひとつに高インフレがあります。市場はCPI上昇率の鈍化の方を好感する可能性もあり、その場合にはリラはそれほど下がらないかもしれません。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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