(AM) 豪中銀が連続利下げするとの観測浮上

2019/10/02 08:43

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・英首相の最終提案、それに対するEUの対応
・米ドル/円は9/18高値を超えられず
・RBA(豪中銀)の追加利下げ観測

(欧米市場レビュー)

10月1日欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は107.622円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.09399米ドルへと上昇、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルも反発しました。米国の9月ISM製造業景況指数の弱い結果が米ドルの重石となりました。ISM製造業景況指数は47.8と、市場予想(50.1)に反して8月の49.1から悪化し、2009年6月以来、10年3カ月ぶりの低水準を記録。景況判断の分かれ目である“50”を2カ月連続で下回りました。

トルコリラも下落。リラ/円は一時、18.783円へと値を下げました。シリア北東部に非武装地帯(安全地帯)を設置する計画について、エルドアン大統領が「米国抜きで行う以外に選択肢はない」と語り、リラ売り材料となりました。

(本日の相場見通し)

本日(2日)、ジョンソン英首相が保守党の党大会で演説を行う予定です。演説では、EU離脱条件に関する最終提案を公表するとともに、EUがこの提案についての協議に応じない場合には新たな交渉はせず、10月31日に離脱するとの方針を示すようです。ジョンソン首相の最終提案やそれに対するEUの対応に注目です。それらに英ポンドが反応する可能性があります。

*ブレグジット(英国のEU離脱)については、本日の『ファンダメ・ポイント』をご覧ください。

本日はまた、米国の9月ADP雇用統計が発表されます(日本時間21:15)。市場予想の前月比14.0万人増を大きく下振れれば、明後日(4日)発表の雇用統計も軟調な結果になるとの観測が浮上して米ドルが弱含む可能性があります。

昨日(1日)の米ドル/円の高値は108.433円。9月18日高値の108.470円に上値を抑えられました。そのことによって、市場は108円台半ばを目先の上値メドとして意識し、その水準に近づくにつれて“売り(米ドル売り/円買い)圧力”が強まるとみられます。一方、下値は106.934円(9/25安値)が意識されそうです。

豪ドルは上値が重い展開になりそうです。RBA(豪中銀)は昨日、0.25%の利下げを決定し、声明で追加利下げを示唆しました(*1日の『デイリーフラッシュ(PM)』をご覧ください)。追加利下げ観測が豪ドルへの下押し圧力になるとみられます。OIS(翌日物金利スワップ)によると、市場は11月5日の次回会合で追加利下げが行われる確率を約6割織り込んでいます。目先の下値メドとして、豪ドル/米ドル0.66000米ドル(心理的節目)、豪ドル/円71.076円(9/3安値)が挙げられます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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