(PM) 豪中銀が0.25%の利下げを決定

2019/10/01 15:45

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBA(豪中銀)は政策金利を過去最低の0.75%に引き下げ
・声明では追加利下げを示唆
・本日1日、RBA総裁が講演。追加利下げ観測は一段と高まるか

RBAは本日(10/1)、0.25%の利下げを決定。政策金利を過去最低の0.75%に引き下げました。利下げは7月以来で今年3回目です。

声明では、利下げの理由を「雇用や所得の伸びを支え、インフレがいずれ中期目標と一致するとの信頼感を高めるため」と説明しました。

労働市場については、「雇用は引き続き力強く成長しており、労働参加率は過去最高を記録している」と指摘。その一方で、「失業率はここ数カ月間、5.25%前後で安定している」との見方を示したうえで、「労働需要の先行指標は、雇用の伸びが最近の速いペースから鈍化する可能性が高いことを示唆している」との文言を新たに追加しました。

声明の最終段落は、「完全雇用とインフレ目標を達成するためには、長期にわたる低金利が必要になると予想するのが妥当だ」と表明。「労働市場などの動向を引き続き監視し、経済の持続可能な成長や完全雇用、長期的なインフレ目標の達成を支えるために、必要に応じて金融政策をさらに緩和する用意がある」としました。

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RBAは声明で「必要に応じて金融政策をさらに緩和する用意がある」と表明し、追加利下げを示唆しました。

RBAは失業率の押し下げを主な目的に、6月と7月にそれぞれ0.25%の利下げを実施しました。ただ、住宅市場は持ち直しの兆候があるものの、全体的にみればそれらの利下げは今のところ目立った効果はみられていません。豪州の8月の失業率は5.3%と、利下げ前(5月は5.2%だった)よりも上昇(悪化)しました。

RBAは賃金の伸びやインフレが加速するためには、失業率が4.5%へと低下する必要があると推計。そのため、労働市場の動向はRBAの金融政策判断に大きな影響を与えます。

雇用情勢の先行指標は、雇用の伸びが今後鈍化する可能性を示すと同時に、失業率の顕著な改善が困難なことも示唆しています。8月のANZ求人広告件数は前月比2.8%減、前年比11.4%減。前年比では8カ月連続でマイナスでした。RBAはいずれ追加利下げが必要になると考えられます。

RBAの声明を受けて豪ドルが下落しました。RBAが“必要なら追加利下げを行う”との姿勢を維持したうえ、声明で“雇用の伸びが今後鈍化する可能性が高い”との見方を示したためと考えられます。

本日このあと、ロウRBA総裁が講演を行います(日本時間18:20)。それが市場の追加利下げ観測を一段と高める内容になれば、豪ドルに対する下押し圧力はさらに強まる可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。

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