(AM) ユーロ/米ドルが2017年5月以来の安値

2019/10/01 08:49

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・ドイツとユーロ圏の製造業PMIが市場予想を下回れば、ユーロに対する下押し圧力は一段と強まる可能性あり
・RBA(豪中銀)は追加利下げを示唆するか
・英首相が最終的なEU離脱計画を早ければ本日(10/1)明らかにするとの報道

(欧米市場レビュー)

9月30日欧米時間の外為市場では、ユーロが下落。一時、ユーロ/米ドルは1.08842米ドルと2017年5月以来の安値をつけ、ユーロ/円は117.520円へと値を下げました。ドイツの9月CPI(消費者物価指数)速報値が前年比+1.2%と、市場予想の+1.3%を下回り、2016年11月以来の低水準を記録。それがユーロ安材料となりました。

米ドルは強含み。一時、米ドル/円は108.143円へと上昇し、豪ドル/米ドルは0.67411米ドル、NZドル/米ドルは0.62448米ドルへと下落しました。対ユーロでの米ドル高が他通貨へと波及したとみられます。

(本日の相場見通し)

本日(10/1)、ドイツとユーロ圏の9月製造業PMI(購買担当者景気指数)改定値が発表されます。発表時間はドイツが日本時間16:55、ユーロ圏が同17:00です。市場ではユーロ圏経済をめぐる懸念があり、それがユーロに対する下押し圧力となるなか、ドイツとユーロ圏の製造業PMIがそれぞれ市場予想の41.4、45.6を下回る結果になれば、ユーロ安圧力は一段と強まる可能性があります。ユーロ/米ドルは2017年5月安値の1.08380米ドル割れを試すかもしれません。

*ユーロ/米ドルのテクニカル分析は、本日(10/1)の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

本日はまた、RBA(豪中銀)が政策金利を発表します(日本時間13:30)。市場では、0.25%の利下げを決定するとの見方が有力。その通りの結果になれば、声明や会合とは別に行われるロウ総裁の講演で“追加利下げの可能性が示されるか?”が焦点になりそうです。追加利下げが示唆された場合、豪ドルが軟調に推移する可能性があります。豪ドル/米ドル0.66776米ドル(8/7安値)に接近するかもしれません。声明は日本時間13:30に公表され、ロウ総裁の講演は同18:20の予定です。

米国の9月ISM製造業景況指数(日本時間23:00)も材料になる可能性があります。市場予想は50.1と、8月の49.1から上昇し、景況判断の分かれ目である“50”を上回るとみられています。市場予想を上回る結果になれば、米ドルの支援材料となりそうです。米ドル/円は目先の上値メドとして108.470円(9/18高値)が挙げられます。

英テレグラフ紙が「ジョンソン英首相は、最終的なEU離脱計画を早ければ火曜日(10/1)に明らかにする」と伝えました。英領北アイルランドとアイルランドの国境をめぐる“バックストップ(安全策)条項”についてジョンソン首相が望ましいとする代替案を示すとのことです。また、英タイムズ紙は「ジョンソン首相はEUに対し、離脱の再延期を選択肢から除外するように要請している」と報じました。英ポンは、英政局やブレグジット(英国のEU離脱)関連の報道に注意が必要です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


topへ