(AM) 中国製造業PMI、英政局の動向に注目

2019/09/30 08:59

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中閣僚級協議(10/10、11)に関する報道が出てくれば市場が反応しそう
・中国景気をめぐる懸念が強まれば、豪ドルに下押し圧力が加わる可能性も
・9/29、英保守党の党大会開幕(10/2まで)。野党が内閣不信任案提出を検討との報道あり

(欧米市場レビュー)

9月27日欧米時間の外為市場では、が軟調に推移。一時、米ドル/円は108.162円、ユーロ/円は118.429円、豪ドル/円は73.258円、NZドル/円は68.222円へと上昇しました。米中の閣僚級による貿易協議が10月10日と11日に開催されるとの報道を受けて、リスク回避の動きが後退し、円安材料となりました。ただその後、「トランプ政権が米証券取引所に上場する中国株の廃止を検討している」と伝わると円は反発し、米ドル/円やクロス円は上げ幅を縮小しました。

(本日の相場見通し)

来週(10/10、11の予定)の米中閣僚級による貿易協議に向けて、それに関する報道が今後出てくる可能性があります。その場合、外為市場が反応しそうです。貿易協議が進展するとの期待が高まれば円安材料となり得る一方、貿易協議進展への期待が後退すれば円高が進むかもしれません。

本日(9/30)は中国の国家統計局と財新がそれぞれ、9月の製造業PMI(購買担当者景気指数)を発表します(国家統計局が日本時間10:00、財新が同10:45発表)。市場予想は、国家統計局の製造業PMIが49.5、財新の製造業PMIが50.2。中国の製造業PMIが市場予想を大きく下回れば、同国景気をめぐる懸念が強まる可能性があります。その場合、中国と経済的な結びつきが強いこともあり、豪ドルが軟調に推移しそうです。

英ポンドは引き続き、英政局の動向に要注意です。英保守党(与党)の党大会が昨日(9/29)開幕しました。党大会は10月2日までで、最終日にはジョンソン首相(党首)の演説が予定されています。保守党内にはジョンソン首相の方針(合意なき離脱も辞さず)に反発する議員も多いため、党大会で保守党内の亀裂が浮き彫りになる可能性があります。

また、SNP(スコットランド民族党。野党第2党)が内閣不信任案の提出を検討しているとの報道があります。不信任案が提出された場合、総選挙よりも“合意なき離脱の回避”を優先する労働党がそれに同調するのかに注目です。現在、与党は議会で過半数を割り込んでいるため、労働党が賛成すれば不信任案は可決する可能性があります。

英政局の先行き不透明感が一段と高まる場合、英ポンドには下押し圧力が加わりそうです。ポンド/円132.279円より下の水準で推移し始めれば、次は130.000円(心理的節目)に向けて下がるかもしれません。132.279円は、126.675円(9/3安値)から135.743円(9/20高値)への上昇幅9.068円に対して38.2%下落した水準です(フィボナッチ参考)。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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