(PM) NZ中銀は11月の利下げを示唆せず

2019/09/25 15:33

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBNZ(NZ中銀)は、必要なら追加利下げを行うとの姿勢を示す
・11月の追加利下げの可能性は依然としてあるとみられる

RBNZは本日(25日)、政策金利を過去最低の1.00%に据え置くことを決定しました。

声明では、追加利下げの可能性に言及されたものの、11月会合での利下げは示唆されませんでした。

声明は、「8月の金融政策報告以降の新たな情報は、金融政策見通しの大幅な変更を正当化しないとの見解で一致した」と表明しました。

「世界の貿易や政治をめぐる緊張が高まっており、世界の成長見通しの重石となっている」としたうえで、「NZの商品やサービスに対する需要が減退している」と指摘。「NZの企業信頼感は低く、(企業の)投資決定に影響を与えている」との見方を示しました。一方で、低金利や政府支出の増加が今後1年の内需拡大を支援するとしました。

RBNZは「インフレが目標中央値に上昇するのを確実にするため、政策金利を低い水準に維持する必要がある」と強調し、「必要ならば一段の財政や金融刺激策の余地がある」と表明しました。

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声明では11月会合での利下げが示唆されなかったうえ、「新たな情報は、金融政策見通しの大幅な変更を正当化しない」、「必要ならば一段の財政や金融刺激策の余地がある」との見方が示されました。それらをみると、RBNZは5月と8月に実施した利下げ(合計0.75%)で今のところ十分と判断している可能性もあります。

RBNZの11月利下げ観測がNZドルへの下押し圧力となっていました。声明を受けて、利下げ観測は後退するとみられ、NZドルは目先底堅く推移する可能性があります。

ただし、11月の利下げの可能性は依然としてあると考えられます。米中貿易摩擦は長期化するおそれがあるうえ、企業信頼感指数はNZの経済成長のさらなる減速を示唆しているためです。4-6月期のGDPは前年比+2.1%と、2013年10-12月期以来の低成長を記録。8月の企業信頼感指数はマイナス52.3と、2008年4月以来の低水準でした。さらに11月は、金融政策報告が公表されて総裁会見が行われるタイミングです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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