(AM) 英最高裁の判断は!? 英ポンドに影響しそう

2019/09/24 08:52

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・本日24日、英最高裁が議会閉会について違法かどうかを判断
・最高裁が違憲との判断を下せば、議会再招集の可能性も
・ドイツIFO企業景況感指数に注目。ドイツ景気の先行き懸念が一段と高まれば、ユーロはさらに下落も

(欧米市場レビュー)

23日欧米時間の外為市場では、ユーロが軟調に推移。一時、ユーロ/米ドルは1.09649米ドル、ユーロ/円は117.761円へと下落しました。ドイツの9月総合PMI(購買担当者景気指数)速報値が49.1と、市場予想の51.5を下回り、景況判断の分かれ目である“50”を6年半ぶりに割り込み、ユーロに下押し圧力が加わりました。

英ポンドも下落。ポンド/円は一時、133.341円へと値を下げました。英最高裁による判断への警戒感がポンドの重石となりました(*後述)。

(本日の相場見通し)

英最高裁が本日(24日)、ジョンソン首相が議会閉会を決定したことについて違法かどうかの判断を下します(日本時間18:30)。英議会は現在閉会中です(10月14日に再開)。

議会閉会は違法と最高裁が判断した場合、議会が再招集される可能性が出てきます。議会の再開が早まれば、10月31日の“合意なき離脱”を回避するための時間的な余裕が増えると考えられます。合意なき離脱の可能性が低下するとの見方から、英ポンドは堅調に推移するかもしれません。

一方、議会閉会は合法との判断が下されれば、英ポンドは軟調に推移する可能性があります。ポンド/円は目先の下値メドとして、132.279円が挙げられます。126.675円(9/3安値)から135.743円(9/20高値)への上昇幅9.068円に対して、38.2%下落した水準が132.279円です(フィボナッチ参考)。

本日はまた、ドイツの9月IFO企業景況感指数が発表されます(日本時間17:00)。ドイツ経済がリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が市場にあるなか、IFO企業景況感指数が市場予想の94.4を下回った場合、ドイツ景気の先行き懸念は一段と高まり、ユーロが下落する可能性があります。ユーロ/米ドル1.09237米ドル(9/12安値)、ユーロ/円117.562円(9/12安値)がそれぞれ目先の下値メドになりそうです。

米中貿易摩擦に関する報道にも注意が必要です。20日に中国の代表団が米農業地帯の視察を中止。それを受けて米中貿易協議進展への期待が後退し、20日NY時間に円高が進みました。ムニューシン米財務長官は23日、視察中止は米国が要請したとし、米中の閣僚級による貿易協議が来週ワシントンで開催されると述べました。米中貿易摩擦への懸念を高める報道が出てきた場合、円高圧力が加わりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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