(PM) 失業率が上昇。豪中銀は10月に利下げする可能性も

2019/09/19 14:52

デイリーフラッシュ

本日(19日)、日銀が金融政策の現状維持を決定し、米ドル/円が107円台へと下落するなど円高に振れました。

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【ポイント】
・豪失業率は5.3%。1年ぶりの高水準
・RBA(豪中銀)が賃金の伸び加速に必要と推計する4.5%から一段と遠ざかる
・市場では10月の利下げ観測が高まる

豪州の8月雇用統計が本日発表されました。結果は失業率が5.3%と、7月の5.2%から上昇(悪化)し、2018年8月以来、1年ぶりの高水準を記録。雇用者数は前月比3.47万人増でした。

雇用者数が順調に増加しているにもかかわらず、失業率は2月の4.9%を底に上昇傾向にあります。その一因として、求職者が増えていることが挙げられます。8月の労働参加率は66.2%と、過去最高を記録。1年前(2018/8)は65.6%でした。

RBA(豪中銀)は賃金の伸びが加速するためには、失業率が4.5%に低下する必要があると推計。失業率の低下を後押しするために6月と7月に利下げを行いました。

失業率の上昇は、近い将来に賃金の伸びが加速する可能性は低いことを示唆すると同時に、追加利下げの必要性が増すことを示します。RBAは10月1日の次回会合で追加利下げに踏み切るかもしれません。

市場では次回会合での追加利下げ観測が高まっており、豪ドルには下押し圧力が加わりやすいとみられます。豪ドル/米ドルは今後、0.66819米ドル(9/3安値)に迫る可能性があります。なお、OIS(翌日物金利スワップ)によると、市場は10月の利下げの確率を約7割織り込んでいます。


(出所:リフィニティブより作成)


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。