(AM) 米ドル/円が8月1日以来の高値。トルコリラは軟調

2019/09/11 08:52

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・日銀が追加緩和の是非を議論!?
・中国が米農産品の輸入を拡大する可能性があるとの報道。米中貿易摩擦をめぐる懸念は後退か
・米国は対トルコ制裁を検討。トルコ中銀は大幅利下げを行うとの観測

(欧米市場レビュー)

10日欧米時間の外為市場では、が軟調に推移。一時、米ドル/円は107.567円、ユーロ/円は118.748円、カナダドル/円は81.799円へと上昇しました。「日銀は、18-19日の金融政策決定会合で金融緩和の是非について議論する」との報道が円安材料となりました。また、「通商協議で米国から譲歩を引き出すことを期待し、中国が米農産品の購入を拡大する可能性がある」との報道も円の重石となりました。

トルコリラも弱含み。対米ドルで下落し、対円(トルコリラ/円)は一時18.521円へと値を下げました。米国による対トルコ制裁への懸念がリラの重石となりました。

(本日の相場見通し)

“米中貿易摩擦の激化”や“英国の合意なきEU離脱”への懸念が後退したことで、足もとでリスク回避の動きが緩和しています。そのうえ、市場で日銀の追加緩和観測が高まる可能性もあることを踏まえると、目先は円安が進む可能性があります。

日足チャートをみると、米ドル/円は2日間連続で107円台を維持しました(NY終値ベース)。107円台に定着しつつあることで、市場では8月2日以降1カ月あまり続いたレンジ(おおむね105~107円)の上方シフトが意識される可能性があります。下値は107円近辺でサポートされるかもしれません。

米ドル/円(日足。2019/5/9~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

米国による対トルコ制裁への懸念から、トルコリラは上値が重い展開になりそうです。トルコはS-400(ロシア製地対空ミサイルシステム)の導入を進めています。そのことについて、ムニューシン米財務長官は9月9日、「トルコに対して制裁を検討している」と語りました。また、TCMB(トルコ中銀)が12日の会合で大幅な追加利下げを決定するとの観測があり、それもリラの重石になりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。