(AM) 英政局の動向に引き続き要注意!?

2019/09/06 09:04

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・リスク回避姿勢を後退させる材料が相次ぐ
・英首相が解散総選挙の動議を9日に再提出するとの報道あり
・本日6日、米雇用統計発表。米FRBの利下げ観測は変化するか

(欧米市場レビュー)

5日欧米時間の外国為替市場では、円が軟調に推移。一時、米ドル/円は107.197円、ユーロ/円は118.566円、豪ドル/円は73.087円、NZドル/円は68.376円へと上昇しました。米中両国が閣僚級の貿易協議を10月初めにワシントンで開催することで合意。それを受けて米中貿易摩擦をめぐる懸念が後退し、円安材料となりました。

英ポンドは上昇。ポンド/円は一時132.141円へと値上がりし、約1カ月ぶりの高値をつけました。“合意なきEU離脱”が回避されるとの期待が、ポンドを押し上げました。

(本日の相場見通し)

市場のリスク回避姿勢を後退させる材料がここ数日に相次ぎました。香港政府の逃亡犯条例改正案の正式撤回英下院のEU離脱延期法案の可決米中が閣僚級の貿易協議開催で合意したことなどです。それらが引き続き市場で材料視されて、円は軟調に推移するかもしれません。

一方で“ジョンソン英首相は、解散総選挙を求める動議を9日に再度提出する”との報道があります。解散総選挙の動議は4日に下院で一度否決されています。英政局は一段と混乱する可能性があるため注意が必要です。

本日(6日)は、米国の8月雇用統計が発表されます(日本時間21:30)。FRB(米連邦準備理事会)の金融政策において雇用統計は重要な判断材料となるため、要注目です。

市場は、9月17-18日の次回FOMC(米連邦公開市場委員会)での0.25%の利下げをほぼ織り込んでおり、関心は“あと何回利下げするのか?”へと移りつつあります。CMEグループのFEDウォッチによると、市場が織り込む利下げの確率は9月を含めて年内2回が47.7%、同3回が33.9%です(利下げ幅は0.25%と仮定)。

雇用統計の市場予想は、以下の通り。
・非農業部門雇用者数(前月比):15.9万人増
・失業率:3.7%
・平均時給(前月比):+0.3%
・平均時給(前年比):+3.1%

雇用統計が市場予想よりも弱い結果になった場合、市場では年内3回(9月を含む)との観測が高まり、米ドルが軟調に推移する可能性があります。

米ドル/円は約1カ月間にわたり、107円近辺で反落する展開が続いています。雇用統計前は“売り(米ドル売り/円買い)圧力”が加わりやすいとみられ、伸び悩む可能性があります。一方、NY終値で107円台に定着できれば、次は109.279円(8/1高値)が上値メドになりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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