(PM) BOC声明で利下げは示唆されず

2019/09/05 13:34

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・BOC(カナダ中銀)は政策金利を据え置く
・声明では“現在の刺激策の度合いは適切”との見方を維持。利下げに言及せず
・BOCと他の主要国中銀との政策スタンスの違いが改めて意識されて、カナダドルは目先堅調に推移する可能性あり
・ただし、市場は依然としてBOCが年内に利下げすると予想

BOCは昨日(4日)、政策金利を1.75%に据え置くことを決定。据え置きは7会合連続です。

声明では、米中貿易摩擦について「世界貿易が減少し、企業投資は弱含んでいる」と指摘。その悪影響は「7月の金融政策報告時の予想以上に世界経済の重石となっている」との見方を示しました。

カナダ経済については、4-6月期の成長は力強かったとする一方、「この力強さは一時的」と分析。貿易に関する不確実性の高まる中で設備投資が大幅に減少したことや、4-6月期の消費支出の軟化を踏まえると、「経済活動は下半期に減速するとみられる」としました。

声明は、「貿易摩擦の激化と関連した不確実性が世界とカナダ経済に大きな打撃を与えている」としながらも、「現在の金融刺激策の度合いは適切」との見方を維持しました。

***

FRB(米連邦準備理事会)など主要国中銀の多くが金融政策の緩和スタンスを明確に示すなか、BOCは今回の声明で利下げについて言及しませんでした。こうした政策スタンスの違いが市場で改めて意識されて、カナダドルは目先堅調に推移するかもしれません。

ただし、市場は依然として “BOCは年内に利下げする”とみています。OIS(翌日物金利スワップ)によると、市場は10月30日の次回会合での利下げの確率を5割弱織り込み、利下げの確率は12月までで8割強へと上昇します。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


topへ