(PM) RBAの10月利下げ観測は後退か

2019/09/03 14:59

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBA(豪中銀)は政策金利を据え置き
・“必要に応じて”利下げするとの姿勢に変化なし
・10月のRBAの利下げはなさそう

RBAは本日(3日)、政策金利を過去最低の1.00%に据え置くことを決定しました。据え置きは2カ月連続です。

声明では、「失業率はここ数カ月間、5.2%で安定している」と指摘。「賃金の伸びは依然として抑制されており、現在のところ上昇圧力はほとんどない」との見方を示す一方、これまでの「最近の労働市場では余剰能力が一段と活用される状況はほとんどみられていない」との文言を削除しました。

また、「シドニーとメルボルンを中心に中古住宅市場でさらなる改善の兆しがある」と分析。国内における主な不確実要因として“消費の見通し”を挙げつつも、「家計の可処分所得の増加や住宅市場の安定が消費を支えると予想される」としました。

声明の最終段落の文言は、前回(8/6)と全く同じ。「失業削減やインフレ目標達成に向けた進展をより確実なものにするためには、長期にわたる低金利が必要と予想するのは合理的だ」と強調。「労働市場の動向を引き続き注意深く監視し、経済の持続的成長と長期的なインフレ目標の達成を支援するために、必要に応じて金融政策をさらに緩和する」と改めて表明しました。

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RBAは、“必要に応じて(金融政策をさらに緩和する)”との文言を変更しませんでした。また、労働市場や住宅市場に関する文言(*前述)をみると、現時点ではRBAが10月1日の次回会合で追加利下げに踏み切る可能性は低いと考えられます。

市場ではRBAが10月に追加利下げを行うとの観測もありますが、その観測は後退しそうです。よって、追加利下げ観測の後退が豪ドルを下支えする可能性はあります。

ただ、足もとの豪ドルは、RBAの金融政策よりも“米中貿易摩擦に関する報道”に反応しやすい地合いです。両国の貿易摩擦が一段と激化するとの懸念が市場で強まれば、豪ドルに対して下落圧力が加わる可能性があります。目先の下値メドとして、豪ドル/米ドル0.66776米ドル(8/7安値)、豪ドル/円69.862円(8/26安値)が挙げられます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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