(AM) 英議会が本日再開。ブレグジットの行方は!?

2019/09/03 09:15

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・野党は“合意なきブレグジット”を阻止するための法案を本日にも提出する方針
・“議会がブレグジットの延期に動く場合、英首相は10月14日に総選挙を実施する構え”との報道あり
・英ポンドは、英政局の動向に注目

(欧米市場レビュー)

9月2日欧米時間の外国為替市場では、英ポンドが軟調に推移。ポンド/円は一時127.852円へと値を下げ、8月15日以来の安値を記録しました。英政局の先行き不透明感がポンドに対する下落圧力となりました(*後述)。

*英ポンド/円のテクニカル分析は、昨日2日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

(本日の相場見通し)

英議会は、夏休みを終えて本日(3日)再開します。ブレグジット(英国のEU離脱)が10月31日に迫るなか、労働党など野党は“合意なきブレグジット”を阻止するための法案を本日にも提出する方針。「10月19日までに議会で離脱協定案が可決されなければ、ジョンソン首相はブレグジットの3カ月延期(2020/1/31まで)をEUに要請する」ことが法案の柱です。

保守党(与党)内にはEU残留派や“合意なきブレグジット”に反対する議員が多数おり、それらの議員は野党の法案に賛成(造反)する可能性があります。保守党の院内幹事室高官は「造反した議員は全員除名し、次の選挙で保守党から立候補できなくなる」とけん制。“議会がブレグジットの延期に動けば、ジョンソン英首相は10月14日に総選挙を行う構えだ”との報道もあります。

英ポンドは、ブレグジットをめぐる英政局の動向に注目。それらに関する報道や市場の観測にポンドが反応しそうです。前述の野党法案が可決されれば、市場が懸念する“合意なきブレグジット”の可能性が低下するとみられ、英ポンドが上昇しそうです。ただし、総選挙の実施が現実味を帯びることから、ポンドの上昇は長続きしないかもしれません。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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