(AM) 9/1、米中が相互に追加関税を発動

2019/09/02 09:10

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米国が対中追加関税の第4弾を発動。中国は米国と同時刻に報復措置を発動
・米中両国は閣僚級の通商協議を9月に行う予定。通商協議が取り止めの可能性も浮上!?
・本日(9/2)は米国とカナダが祝日。流動性が低下することで値動きが増幅される可能性あり

(欧米市場レビュー)

8月30日欧米時間の外国為替市場では、ユーロが下落。一時、ユーロ/米ドルは1.09611米ドル、ユーロ/円は116.609円へと値を下げました。ECB(欧州中銀)の利下げ観測がユーロへの下落圧力となりました。ラガルド次期ECB総裁は29日、金融安定のリスクはあるとしながらも、「ECBには利下げする余地がある」との見方を示しました。

(本日の相場見通し)

米国が米東部時間9月1日午前0時1分(日本時間同午後1時1分)、対中追加関税第4弾を発動。新たに中国からの輸入品約1100億米ドル相当に対して15%の追加関税を課しました。12月15日には、ノートパソコンや携帯電話など約1600億米ドル相当を対象に追加関税を課す予定です。

一方、中国は米国と同時刻に報復関税をかけました。2回にわけて実施する予定の計750億米ドル相当の対米追加関税うち、1回目を発動しました(2回目は12/15の予定)。

米国と中国が相互に追加関税を新たに発動したことで、本日(9/2)オセアニア時間に円高が進み、米ドル/円やクロス円は総じて下落しました。

引き続き、米中貿易摩擦に関するニュースに注意が必要です。米中は閣僚級の通商協議を9月に行う予定ですが、具体的な日程は決まっていません。米国が対中追加関税第4弾を発動したことで、通商協議が取りやめになる可能性もあります。取り止めになれば、市場では米中貿易摩擦激化への懸念が一段と強まるとみられ、米ドル/円やクロス円には下落圧力が加わりそうです。

一方、通商協議が実施されるとの期待が市場で高まれば、米中貿易摩擦激化への懸念はいったん後退しそうです。米ドル/円やクロス円は上昇する可能性があります。

米ドル/円は依然として、105円台前半になると下げ渋り(8/26を除く)、106円台後半になると上値が重くなる展開が続いています。そのため、テクニカル面から105円台前半では“買い(米ドル買い/円売り)意欲”、106円台後半では“売り(米ドル売り/円買い)圧力”が加わりやすいと考えられます。

なお、本日は米国とカナダが祝日です(いずれもレイバーデー)。NY時間は市場参加者が減少して流動性が低下する分、突発的なニュースが出てきた場合には値動きが増幅される可能性もあるため、要注意です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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