(AM) 米中貿易摩擦関連の報道に反応しやすい状況

2019/08/30 08:48

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中貿易摩擦をめぐる懸念はいったん後退
・米中は9月1日、互いに新たな追加関税を発動する予定。貿易摩擦をめぐる懸念は再び高まる可能性あり
・米ドル/円:106円台後半は何度も反落した水準

(欧米市場レビュー)

8月29日欧米時間の外国為替市場では、が軟調に推移。一時、米ドル/円は106.641円、ユーロ/円は117.885円、豪ドル/円は71.758円、NZドル/円は67.437円へと上昇しました。米国と中国の貿易摩擦をめぐる懸念が後退し(*後述)、円安材料となりました。

(本日の相場見通し)

昨日(8/29)、中国商務省は「中国は貿易戦争のエスカレートに反対であり、冷静な態度で問題を解決することに前向きだ」と表明。トランプ米大統領は「8月29日からこれまでと異なるレベルで(中国と)協議を行う」と語りました。これらを受けて、市場では米中貿易摩擦への懸念が後退しました。

市場は依然として米中貿易摩擦に関する報道に反応しやすい地合いとなっており、こうした状況は当面続くとみられます。それらに関する報道によって、相場展開は大きく変わり得るため注意が必要です。米中は9月1日に互いに新たな追加関税を発動する予定。貿易摩擦をめぐる懸念が再び強まる可能性はあります。

本日発表の経済指標では、米国の7月PCE(個人消費支出)コアデフレーターカナダの4-6月期GDPに注目です(いずれも日本時間21:30)。

市場予想はPCEコアデフレーターが前年比+1.6%、GDPが前期比年率+3.0%。それと大きく異なる結果になれば、米ドルやカナダドルが反応しそうです。市場では、FRB(米連邦準備理事会)やBOC(カナダ中銀)の利下げ観測があります。

米ドル/円は、伸び悩みそうです。106円台後半は8月に入ってから何度も反落した水準であるため、“売り(米ドル売り/円買い)圧力”が加わりやすいとみられます。そのうえ、本日は週末(米国は9/2もレーバーデーでお休み)のためポジション調整も入りやすいと考えられます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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